多くの候補の中に菊池の名前、田中については絶賛「素晴らしい活躍を続けた」
埼玉西武の菊池雄星投手が来季のヤンキースの先発ローテーション候補としてニューヨーク・メディアに登場した。現在チームを支える田中将大、ルイス・セベリーノらとともに、多くの候補の中の1人として名前が挙がり、「4番手」になるとの予想。同じ左腕では、今季11勝を挙げてFAとなるダイヤモンドバックスのパトリック・コービン、ドジャースとの契約を破棄してFAとなる権利を持つクレイトン・カーショーらも候補入りしている。
「ヤンキースの2019年シーズンのローテーション:空席を埋めるための25人の候補にはパトリック・コービン、そして日本人左腕を含んでいる」とのタイトルで特集を組んだのは、ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」。現在ヤンキースに所属している選手から先に名前が挙がっており、エースのセベリーノ、そして田中と続く。記事では、2019年のヤンキースのローテーションは、確定している選手よりも空席の方が多くなると言及。サバシアやハップはFAとなることもあり、ローテ入りが確実なのはこの2人だけだと見られている。
田中については「マサヒロ・タナカは(地区シリーズ)第2戦でもポストシーズンでの素晴らしい活躍を続けてみせた。ヤンキースにとっての(地区シリーズ)唯一の勝利であった」と評価。さらに「彼らには依然としてタナカがいる。その彼は、12勝、防御率3.75を記録し、直近のポストシーズンで彼が見せた素晴らしい努力は、何回か直面したスランプと北海道日本ハムストリングを痛めたことによる故障者リスト入りの時間を間違いなく凌駕した」と絶賛した上で「それ(セベリーノと田中)以外は、確実視できるものはない」と結論づけている。
記事では、田中がローテーションの「2番手か3番手」になると予想。2人以外の候補を羅列している。ヤンキースのマイナーなどで売り出し中の若手に続き、再契約の可能性があるハップやサバシアの名前も。そして、国際フリーエージェントとして菊池が登場する。
菊池は「主に直球とスライダーを駆使する投手」
17日の福岡ソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦に先発する菊池について、埼玉西武はまだ何も発表していないが、ポスティングシステム(入札制度)の利用が正式に容認されれば、全30球団との交渉が可能となる。米メディアはこれまでも、ヤンキースも菊池をスカウティングしているチームの1つと報じている。
「NJ.com」は、菊池が来季のヤンキースの先発ローテーションの「4番手」になる可能性があるとし、「キクチは完全にFAとなる1年前にポスティングされることになるであろうが、彼は主に直球とスライダーを駆使する投手だ。彼の直球は平均92~94マイル(約148~151キロ)を記録し、98マイル(約158キロ)にまで到達する」と、投手としての特徴を伝えている。
MLBフリーエージェントの欄では、今オフにFAとなるドジャースの柳賢振、ダイヤモンドバックスのコービンに加えて、契約を破棄する可能性が高いと見られているカーショーの名前も。来季、ヤンキースがどのようなローテーションを作り上げるのか、注目が集まる。
(Full-Count編集部)
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