【試合戦評】和田投手が復活のマウンドで通算1500奪三振を達成。福岡ソフトバンクが完封リレーで連敗脱出

パ・リーグ インサイト

2017.8.27(日) 00:00

王座奪還に向けて負けられない試合が続く福岡ソフトバンク。千葉ロッテとの今カードは、初戦から効果的に得点を積み重ねられ、2連敗を喫してしまった。3連敗を阻止したい今日の先発マウンドを任されるのは和田投手。4月7日以来、4カ月以上ぶりとなる復帰登板で、チームに勝利を呼び込むことができるのか。その投球に注目したい。

一方、昨夜の試合で今季初の4連勝を決めた千葉ロッテ。先発は二木投手。前回の登板では6回までオリックス打線を2失点に抑えるも、7回に決勝弾を浴び悔しい黒星となった。勢いのあるチームの波に乗り、自身の白星もつかみ取りたいところ。

和田投手は初回、千葉ロッテ打線を2つの三振を含む3者凡退に抑える好投を見せる。その裏二木投手も四球を出すものの、危なげなく福岡ソフトバンク打線の攻撃を終わらせ、両先発とも順調な立ち上がりを披露する。

4回表、和田投手は2者連続三振を奪った後、元チームメイトの4番・井口選手を空振り三振に仕留め、公式戦通算1500奪三振を達成。そしてその裏、ようやく試合が動く。先頭の中村晃選手が二塁打を放つと、続く柳田選手が内野安打でつなぎ、無死1,3塁とする。この好機で5番・デスパイネ選手が先制の適時打。なおも無死1,3塁から、6番・松田選手は併殺打に倒れるが、その間に3塁走者が生還し、福岡ソフトバンクが2点の先制に成功する。

さらに6回裏にも、福岡ソフトバンク打線は二木投手のわずかな隙を見逃さない。またもや先頭の中村晃選手、4番・柳田選手が連打で出塁し、無死1,2塁の好機を呼び込むと、先制打を決めた5番・デスパイネ選手が左前適時打を放ち、1点を追加。スコアを3対0とし、大きな3点リードを握った。

福岡ソフトバンクの3点リードで迎えた7回表にはモイネロ投手、8回表には岩嵜投手がマウンドに上がり、リードを保つ。9回表は守護神・サファテ投手が危なげなく3人で締めくくり、試合はそのまま3対0で福岡ソフトバンクが勝利した。先発の和田投手は、6回を投げて被安打2、奪三振9、与四球2、無失点という長いブランクを感じさせない快投で、4月7日以来の3勝目。盤石の中継ぎ陣につなぎ、怪我からの復活をアピールした。

千葉ロッテの先発・二木投手は11安打を浴びながら3失点と134球の力投を見せたが、打線が3安打無失点に抑えられ、完投負けを喫した。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE