8月の終わりに試練を迎えた楽天。26日はエースの投球で連敗ストップなるか

パ・リーグ インサイト

2017.8.25(金) 00:00

ここが踏ん張りどころだ。2位の楽天が25日、北海道日本ハムに敗れ3連敗。首位の福岡ソフトバンクが千葉ロッテに負けたことでゲーム差「8.5」は変わらないが、3位の埼玉西武が快勝し、再び1.5ゲーム差に迫られた。

代打・松井稼選手のバットが空を切ると、歓声がため息に変わった。延長10回2死満塁と、相手守護神の増井投手をあと一歩まで攻めたが敗戦。15日から6連敗を喫し、ルーキーの藤平投手が22日に連敗を止めたものの、そこから再び連敗が始まってしまった。

先発の岸投手は6回3失点。先発として役割は果たしたが、5回2死1,2塁から、大谷選手の右翼線への逆転2点適時二塁打を打たれたのが痛恨だった。決して失投ではなく、低めの変化球を打ち返した大谷選手の状態の良さが表れる結果。岸投手は7月19日以降に8勝目を記録して以降、1カ月以上白星から遠ざかっている。

最後は延長10回に登板した久保投手が2死から大谷選手、中田選手に四球を与え、レアード選手に右中間へのエンタイトル二塁打を打たれ、満塁から登板したルーキーの森原投手も押し出し四球を与えてこの回2失点。この日は投手陣が7四球を与えるなど、厳しい結果も残った。

リーグでは9連勝を狙った首位の福岡ソフトバンクが敗戦。リーグトップの13勝を記録する東浜投手が4回5失点と乱調で4敗目を喫した。楽天にとっては何としても取りたかった一戦だろう。さらに、3位の埼玉西武は投打がかみ合って大勝。直前の3試合は福岡ソフトバンクの勢いにのまれて3連敗を喫したが、好調さは衰えていなかったようだ。鷲の背中が近付く1.5ゲーム差とした。

8月の終わり、楽天は大きな試練を迎えている形だが、明るい材料もある。1点ビハインドの7回2死2塁、オコエ選手が中越えに同点の適時二塁打。24日に今季1号を放った男が、この日は1番打者として出場し、5打数2安打ときっちり結果を残してみせた。

26日は則本投手が先発予定。オコエ選手の若さと、エースの経験値で、苦境を突破できるか。

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