11日にはシート打撃を行い、柳田が特大弾「さすがというところ」
パ・リーグ2位の福岡ソフトバンクは11日、13日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファーストシリーズの北海道日本ハム戦に向けて、本拠地ヤフオクドームで全体練習を行った。この日はフリー打撃のあと、実戦形式のシート打撃を実施。バンデンハークや石川柊太といった主力投手の一部もマウンドに上がり、短期決戦に備えた。
シート打撃では、レギュラーシーズン最終戦となった8日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)を右膝打撲の影響で欠場していた柳田悠岐外野手が、バンデンハークからバックスクリーン左のスタンド中段まで運ぶ特大のアーチを放ち、順調な回復ぶりをアピール。練習を見守った工藤公康監督も「さすがというところですね。ヒットも打ったし、長打は彼の魅力ですけど、ヒットを打った後の足も魅力なので、僕らとしては嬉しいですね」と主砲の回復ぶりを喜んだ。
バンデンハークは勝ち進んだ場合のファイナルステージでの先発となり、北海道日本ハムとのファーストステージはアリエル・ミランダ、千賀滉大、東浜巨の3本柱が先発する見込み。指揮官は「まずはファーストを勝たないことには、ファイナルはない。いま安定しているピッチャーで、しっかり投げてくれるであろう、最少失点でいってくれるだろう、いいピッチングをしてくれるだろうというイメージを持っているピッチャーを順番に登板させていく形をとった」と意図を説明した。
北海道日本ハムを倒さなければ、埼玉西武へのリベンジのチャンスも生まれない。「(ファイナルを)考えないということではないし、考えないといけないところもある。ただ、勝たなくては次にはいけない。まず勝つために、どうピッチャーを選んでいくかは大事。とにかくまずしっかり勝って進んでいける、その中でも、勝った時に駒がないとか、手札がないということにはならないように考えてはいる。まずはファースト勝たないと次はないという覚悟ではいます」と話した工藤監督。一戦必勝。レギュラーシーズンで悔しい思いをした前年度覇者。まずは、ファーストステージ突破のために全精力を注ぎ込む。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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