引退する松井稼、鷹・本多が共に安打放ち「彼らの人柄も」
■福岡ソフトバンク 8-3 埼玉西武(6日・ヤフオクドーム)
10年ぶり22度目の優勝を飾った埼玉西武が、今季最終戦を終えた。6日、敵地ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンク戦。先発の齊藤が6四死球を与える大乱調で、わずか1安打で5点を失った。打線は福岡ソフトバンクを上回る12安打を放ったが、反撃も実らなかった。
今季最終戦を白星で締めくくることは出来なかったものの、88勝53敗2分の貯金35で10年ぶりのリーグ制覇を果たした埼玉西武。試合後の辻発彦監督も「88勝、上出来でしょう。よくここまで、みんな本当に投手も多和田、雄星も苦しみながら頑張ってくれたし、野手は全員が素晴らしい数字を残した。フルで出た選手もいるし、故障者もそれほど出すことなく乗り切れたと思う」と選手たちを称え、今季を総括した。
この日は代打で8回に出場した松井稼頭央外野手が、日米通算2705安打目となる左前安打を放った。今季で引退する松井稼にとって、レギュラーシーズンで現役最後の打席で最後の安打を放った。この日、引退試合となった福岡ソフトバンクの本多も2安打を放って有終の美を飾り、辻監督は「本多もヒットを打ったし、彼らの人柄もある。稼頭央にも最後にヒットが出て、良かったよね」と、2人の安打を喜んだ。
今季の全日程を終えた埼玉西武は、このまま宮崎・南郷に入り、フェニックスリーグを戦いながら、クライマックスシリーズ・ファイナルステージへ調整していく。「期間はあるけど、まずはとにかく疲れているだろうし、リラックスさせてから、南郷に行って同じ釜の飯を食って、行くぞという気持ちになって所沢に帰れれば」と辻監督。クライマックスシリーズ突破、悲願の日本一に向け、獅子の戦いはまだ終わらない。
記事提供: