10月5日、京セラドーム大阪で行われたオリックスと福岡ソフトバンクの今季最終戦は、4回に4点を奪い逆転に成功した福岡ソフトバンクが6対4で勝利。オリックスは小谷野選手の引退試合、福良監督のラストゲームを勝利で飾ることはできなかった。
オリックスは初回、ロメロ選手の適時二塁打で幸先よく先制。早くも援護点をもらった先発・東明投手もコーナーに制球し、3回まで福岡ソフトバンク打線を1安打無失点に抑えた。
しかし、福岡ソフトバンクは4回表、柳田選手の通算150号となる36号ソロで同点に追い付くと、福田選手、高田選手の連続適時打も飛び出し、この回一挙4得点。4対1と、中盤で試合をひっくり返す。
直後の4回裏、オリックスは吉田正選手の26号ソロで2点差とすると、5回から早くも継投策へ。2番手としてマウンドに上がった山岡投手が3イニングスを無安打に抑えるが、対する福岡ソフトバンク先発・千賀投手も5回以降は無失点。試合は4対2の僅差で、終盤へと進む。
再び試合が動いたのは8回だった。まず代打・グラシアル選手の適時打で福岡ソフトバンクがリードを広げる。追い掛けるオリックスはその裏に暴投、T-岡田選手の本塁打で1点差とするが、直後の9回表に甲斐選手がスクイズを決めて勝負あり。試合は6対4で福岡ソフトバンクが勝利した。
今季限りの引退を発表した小谷野選手は、9回裏2死、代打として現役最後の打席を迎える。涙を浮かべた小谷野選手に対し、オリックス応援団は通常の応援歌に加え、かつて在籍していた北海道日本ハムの応援歌も演奏。結果は遊ゴロに倒れたが、プロ16年を駆け抜けたベテランには、ファンからあたたかい拍手が送られた。
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