昨日の試合では、千葉ロッテのルーキー・酒居投手がオリックス打線を抑え込み、チームの連敗を4で止めた。酒居投手自身も9回2失点の快投で、うれしいプロ初白星。千葉ロッテが初戦を制した状態で迎える今日の試合の先発は、オリックスが山岡投手、千葉ロッテが涌井投手である。
ルーキーながら先発ローテーションを守り続けている山岡投手は、現在4勝8敗。防御率は3.43。打線の援護にも期待しながら、少しずつ自身の借金を減らしていきたいところだ。対する涌井投手は、今日黒星を喫すれば10敗に到達してしまう。試合を作っていても、なかなか白星に恵まれない状況が続いている。昨日の勝利からの良い流れを引き継ぎ、6月23日以来の勝利投手を目指したい。
初回は両投手とも相手打線を3者凡退に抑え、テンポよく滑り出す。2回裏、涌井投手は2死満塁のピンチを迎えるものの、後続を打ち取って先制点を与えなかった。山岡投手も長い間を取りながら丁寧に1死を積み重ねていき、両チームのスコアボードには0が並んでいく。
ようやく試合が動いたのは5回表。先頭の鈴木選手が安打で出塁し、1死から7番・根元選手も左前打で続く。この1死1,3塁の好機で8番・田村選手が、試合の均衡を破る先制適時打。山岡投手の暴投でも1点を加えて、千葉ロッテが2点を先取した。
しかし直後の5回裏、先頭のT-岡田選手が涌井投手のフォークを捉えて、右翼席に運ぶ24号ソロ。さらに1死から3番・吉田正選手が安打で出塁し、続くロメロ選手が四球を選ぶ。5番・小谷野選手が右前打でつないで1死満塁とすると、この好機で6番・中島選手が遊撃手の頭を越える逆転の2点適時打。2点を先制されたオリックスが、主砲の2試合連続弾などでこの回3点を奪い、すぐさま試合をひっくり返した。
2点を先取しながら、一転して1点リードを奪われた千葉ロッテだったが、6回表に2死から4番・ペーニャ選手が同点弾。試合を振り出しに戻す。
3対3の同点で迎えた6回裏。涌井投手の後を託された千葉ロッテの中継ぎ陣に、オリックス打線が襲い掛かる。1死から1番・T-岡田選手が安打を放ち、2番・大城選手が犠打に成功。続く吉田正選手、4番・ロメロ選手が四球を選んで2死満塁の絶好機を作ると、5番・小谷野選手が勝ち越し2点適時打を放つ。スコアを5対3とし、オリックスが2点リードを握った。
8回裏にも、4番・ロメロ選手の適時二塁打でオリックスが2点を加え、9回表には守護神・平野投手が登板する。先頭打者に四球を与えるものの、4点リードを守り切って試合は7対3でオリックスが勝利した。
先発の山岡投手は、6回を投げて被安打6、奪三振4、与四球0、失点3で今季5勝目。11安打7得点と打線がつながり、山岡投手の後を受けたヘルメン投手、近藤投手、平野投手が無失点リレーでつなぐなど、投打をかみ合わせてカードの勝敗を五分に戻した。敗れた千葉ロッテは、リードを手にした後、同点に追い付いた後の守りを、粘ることができなかった。
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