9月30日の札幌ドームでの試合後、今季限りで引退を表明している北海道日本ハム・石井裕投手の引退セレモニーが行われた。
以下は引退セレモニーでの全文。
まずはじめにこのような素晴らしいセレモニーを用意してくださったファイターズの関係者の皆様、そして最後まで残ってくださいましたファンの皆様、本当にありがとうございます。
小学校出てから野球を始め、その頃からずっと夢だったプロ野球の世界で14年間もできたのはたくさんの方々の応援や支えがあったからだと思います。
ドラゴンズに3年、ベイスターズに2年。そしてこのファイターズに移籍してからの9年間は僕にとってかけがえのない時間でした。
ファイターズファンの皆様は本当に温かくて、いつも僕に力をくれていました。
僕のプロ野球人生の中でも特に印象的だったのは2012年の日本シリーズ第6戦。打たれて敗戦投手になってしまった僕に対し、ファイターズファンの皆様はそれでも大きな応援、拍手で迎えてください、心が折れそうになった僕を救ってくれました。
どんな皆様の気持ちにも応えたいと思い、プレーを続けてきましたが、なかなか思い通りにできないことが多くなり、悔しさも残りましたが今季をもって引退をするという決断をしました。
プロ野球選手ではなくなりましたが、大好きな野球はずっと続けていきたいと思いますし、色々な形で野球の楽しさを伝えていければと思います。
最後になりますが、今日のために横浜から来てくれた家族。特に母には感謝の気持ちでいっぱいです。難聴というハンデをもって生まれて来た僕を、周りのこと同じように育ててくれて、愛情を注いでくれて、一番のファンでいてくれたお母さん、ありがとう。
そして調子がいいときも悪い時も、変わらずに明るく接してくれた妻と子供たちもありがとう。
そして僕を信頼して使ってくれた栗山監督。色々なことを教えてくれたコーチの方々。チームメイト、トレーナー、裏方さん。そしてサポートしてくださった球団関係者の皆様。この場を借りてお礼申し上げます。14年間ずっと幸せでした。本当にありがとうございました!
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