【試合戦評】辛島投手が7回途中2失点の好投。接戦を制した楽天が3カード連続の勝ち越し

パ・リーグ インサイト

2017.8.13(日) 00:00

昨日の試合では投打が噛み合い、7対0で楽天が完勝した。3カード連続の勝ち越しを目指す楽天の先発は辛島投手。前回登板の埼玉西武戦では6回途中5失点と打ち込まれただけに、今日の試合では本来の投球を見せたい。対するオリックスの先発は西投手。今季は京セラドーム大阪で8試合に登板して防御率2.07と、本拠地のファンの声援を力にしてきた。今日も得意の本拠地で6勝目を挙げ、貯金を手にすることができるか。

昨日の勢いそのままに、楽天が初回から攻撃を仕掛ける。先頭の茂木選手が二塁打を放ち、先制の好機を演出。続く銀次選手はこの時点で得点圏打率がリーグトップの.404だったが、遊ゴロとなり、茂木選手が進塁に成功。3番・アマダー選手が四球を選び1死1,3塁と好機を拡大すると、4番・ウィーラー選手の犠飛で楽天が1点を先取する。

同点に追い付きたいオリックスだったが、初回、2回裏と辛島投手の低めに決まるチェンジアップに翻弄されてしまう。しかし、3回裏、8月8日以来のスタメンマスクとなった先頭の伊藤選手が初球を叩き、第3号同点ソロ。西投手を巧みにリードする女房役の一発で、試合は振り出しに戻った。

直後の4回表、先頭のアマダー選手が低めの直球を捉え、右前打で出塁する。そして1死1塁から5番・島内選手が左翼席の最前列に運ぶ第11号2ランを放つ。同点に追い付かれた直後の楽天が、すぐさま勝ち越しに成功した。さらに6回表には1死から4番・ウィーラー選手が「辛島投手が頑張っているから、1本打つことができてよかったよ。アマダー選手のハイタッチは痛かったね」と振り返る第25号ソロを放って、スコアを4対1とする。

3点を追うオリックスは、7回裏に3試合連続無安打と不調だった先頭のロメロ選手が、左翼の5階席へと飛び込む21号ソロを放ち、2点差に迫る。8回表はヘルメン投手、9回表は近藤投手が楽天打線を抑え、反撃へのチャンスをつないだ。

9回裏、先頭の吉田正選手が内野安打で出塁する。本塁打が出れば同点の場面を作り、一昨日の試合で本塁打を放っているマレーロ選手に打順が回る。しかし結果は併殺打。最後まで粘りを見せたオリックスだったが、得点は奪えず2対4で敗れた。

3カード連続の勝ち越しを決めた楽天。先発の辛島投手は7回途中までを投げ、被安打4、奪三振5、無四死球、2失点と、相手打線に的を絞らせない投球で今季8勝目を挙げた。次のカードはメットライフドームでの埼玉西武戦。前回のカードは3連敗してしまっただけに、その雪辱を晴らしたいところだ。

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