【試合戦評】先発・千賀投手が育成出身選手史上初の2年連続2桁勝利達成。福岡ソフトバンクが完封リレーで今季最多貯金

パ・リーグ インサイト

2017.8.12(土) 00:00

昨日の試合で楽天が敗れたため、首位に躍り出た福岡ソフトバンク。今日から始まる北海道日本ハムとの3連戦初戦では、同カード5戦5勝と負けなしの千賀投手が先発する。相性抜群のチームを相手に、2年連続の2桁勝利となる10勝目を挙げたい。一方、4連敗を喫している北海道日本ハムは、7月9日の福岡ソフトバンク戦で、7回無失点の好投を見せた上沢投手を先発マウンドに送る。連敗ストップとなる好投を期待したい。

初回、千賀投手は北海道日本ハム打線を3者凡退に抑える順調な立ち上がり。その裏の上沢投手も、先頭の明石選手に左前打を許すも、後続を断ち無失点に抑える。

試合が動いたのは3回裏だった。先頭の明石選手が四球を選ぶと、続く今宮選手がしっかりと犠打を決める。2死2塁で4番・柳田選手は敬遠され、1,2塁となったところで5番・デスパイネ選手が上沢投手の直球を中前へはじき返し、先制の適時打を放つ。好機を生かし、福岡ソフトバンクが1点の先制に成功した。

その後は、両投手がともに走者を出しながらも得点機を凌ぐ好投を見せ、スコアボードには次々と0が並ぶ。緊迫した投手戦が繰り広げられ、福岡ソフトバンクがわずかにリードする1対0のまま、試合は終盤の攻防に突入した。

8回表、逃げ切りを図る福岡ソフトバンクは、岩嵜投手、モイネロ投手の継投で3者凡退に抑え、北海道日本ハムの反撃を許さない。9回表は守護神・サファテ投手が危なげなく3人で締め、試合は1対0で福岡ソフトバンクが勝利。完封リレーで3連戦の初戦を制した。

先発の千賀投手は7回を投げて被安打5、奪三振9、与四球2、無失点というさすがの投球で今季10勝目を挙げ、育成出身の選手としては史上初となる2年連続の2桁勝利に到達。敗れた北海道日本ハムは上沢投手が7回1失点と快投を披露し、8回裏に登板した田中豊投手も2死満塁のピンチを凌ぐなど奮闘したが、打線が振るわず。5安打に抑え込まれ、完封負けを喫した。

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