29日の直接対決第3ラウンドで本拠地V決める
■埼玉西武 5-3 福岡ソフトバンク(28日・メットライフ)
埼玉西武が驚異の12連勝で優勝へのマジックを1とし、10年ぶりのリーグ制覇へ王手をかけた。28日、本拠地メットライフドームで行われた福岡ソフトバンク戦。初回に山川の3ランで先制すると、6回に中村が勝ち越しの2ラン。先発の菊池は7回8安打3失点で、プロ通算19試合目の福岡ソフトバンク戦先発でついに初勝利を掴み、優勝への道筋を作った。
恐怖の“獅子おどし”打線が、この日も鷹に牙を剥いた。初回、1死一、二塁のチャンスで4番の山川が、福岡ソフトバンク先発の千賀から左翼スタンドへの46号3ランを放って、幸先良く先制。3回に同点に追いつかれたものの、6回2死一塁で中村がバックスクリーン左に飛び込む28号2ランを放って勝ち越した。
先発の菊池は、プロ入り後福岡ソフトバンク戦18試合に先発して0勝13敗。19度目のマウンドに上がり、魂のこもった投球を見せた。3回、福岡ソフトバンク打線の反撃を受けて3点を失って同点にされたが、その後は走者を許しながらも得点は与えず。7回の福岡ソフトバンクの攻撃を3人で封じると、大きなガッツポーズを決めて吠えた。
左腕は7回8安打3失点で降板すると、リリーフ陣が反撃を凌いで逃げ切った。菊池はプロ9年目、福岡ソフトバンク戦登板19試合目でついに初勝利。優勝へのマジックは1となり、10年ぶりの優勝に王手。29日の本拠地最終戦福岡ソフトバンク戦で、20年ぶりの本拠地胴上げを狙う。
福岡ソフトバンクは先発の千賀が7回途中5失点と、埼玉西武を止めることが出来ず。初回に山川に3ランを被弾。2回以降は埼玉西武打線を無安打に抑えていたが、6回2死一塁で山川に浮いたフォークをスタンドに運ばれ、痛恨の2ランを被弾した。右腕は7回途中まで投げ、わずか3安打に抑えながら、その2本が3ランと2ラン。今季2戦2敗、通算でも11戦未勝利のメットライフドームでまた勝てなかった。埼玉西武のマジックは1となり、福岡ソフトバンクの2年連続Vは絶望的となった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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