【試合戦評】救援陣が5イニングス無失点と好投。試合中盤に勝ち越した埼玉西武がそのまま逃げ切り勝利

パ・リーグ インサイト

2017.8.9(水) 00:00

昨日の試合では、オリックス打線が大量12得点を奪い、埼玉西武を下した。連勝で一気にカード勝ち越しを決めたいオリックスの今日の先発は山田投手。5月19日以来、今季2試合目の登板となる左腕は、ファームでの前回登板では7回2失点と好投している。本拠地での今季初先発でも同様の投球を見せ、チームを4連勝に導きたい。

一方、6カードぶりに初戦を落とした埼玉西武の先発は、岡本投手。昨日は投手陣が厳しい結果となっただけに、前回登板で自己最多の5勝目を挙げた右腕の投球が、勝利の鍵を握りそう。9試合連続でいずれも6得点以上を挙げるなど、好調を維持する打線の援護にも期待したい。

埼玉西武は、初回から2死満塁の好機を作ったものの無得点に終わる。一方オリックスも、1死から2番・吉田正選手が安打で出塁したものの、続くマレーロ選手が併殺に倒れ得点とはならず。初回は両チーム無得点に終わった。

試合が動いたのは2回裏。2死から6番・中島選手が甘く入った変化球を逃さず捉え、左翼席へ7号ソロを放つ。ベテランの一振りで、オリックスが4試合連続となる先制点を挙げた。

先制を許した埼玉西武だが、好調の打線がすぐさま反撃を開始する。直後の3回表、先頭の源田選手が安打を放つと、3番・浅村選手、5番・山川選手が四球を選ぶなどして、2死満塁の絶好機が訪れる。ここで、7番・外崎選手が直球を中前へとはじき返す2点適時二塁打を放ち、埼玉西武が逆転に成功した。

続く4回表、先頭の金子侑選手、1番・秋山選手、1死から3番・浅村選手が四球を選び、1死満塁となる。この場面で、4番・中村選手の内野ゴロに失策が絡んで、2人の走者が生還。埼玉西武が無安打で追加点を奪った。

3点を追うオリックスは、直後の4回裏、埼玉西武の岡本投手を捉える。先頭の吉田正選手が安打を放つと、1死から4番・ロメロ選手、5番・小谷野選手が連打でつなぐ。1死満塁の好機で、先制弾を放っている6番・中島選手が右前に適時打を決め、まず1点を返す。続く小島選手も左方向へ適時二塁打を放ち、スコアを4対4とする。この回4連打で3点を奪ったオリックスが、一気に同点に追い付いた。

同点とされた埼玉西武打線は奮起。5回表、2死から9番・金子侑選手が敵失で出塁すると、続く秋山選手が右中間に適時三塁打を放ち、1点をリードする。その後も勢いは止まらず、2番・源田選手が左翼線へ適時二塁打を放つと、3番・浅村選手も左翼フェンス直撃の適時二塁打で続いて、さらに2点を追加。スコアを7対4とし、3点のリードを奪った。

6回は両チームとも無得点に終わり、迎えた7回表。1死から2番・源田選手の二塁打と3番・浅村選手の四球で1,2塁とする。4番・中村選手が三振に倒れて2死となったものの、5番・山川選手が中堅フェンス直撃の適時二塁打を放ち、埼玉西武がダメ押しの追加点を挙げた。

6回裏、7回裏を牧田投手、8回裏をシュリッター投手がそれぞれ無失点に抑え、埼玉西武が4点リードを保ったまま、試合はいよいよ最終回の攻防に突入する。9回裏のマウンドには守護神・増田投手。6球で2死を取ると、最後は9番・若月選手から空振り三振を奪って試合を締め、8対4で埼玉西武が勝利した。

序盤はお互いに譲らず一進一退の攻防が続いたが、5回表に3本の長打を集めて勝ち越した埼玉西武が試合を制した。11安打8得点の打線に加え、4人の中継ぎ陣が5回以降を無失点に抑え、最後まで試合の流れを引き渡さなかったことが勝因だろう。明日はエース・菊池投手で確実に勝利を掴み、再び連勝街道を突き進みたい。

一方、敗れたオリックスは投手陣が崩れ連勝は3でストップ。登板した救援陣も失点を重ねる厳しい試合展開となった。しかし、昨日に引き続き2桁安打を放つなど、打線は好調を維持している。明日は今季、埼玉西武から2勝を挙げている松葉投手の好投に期待しながら、今カードの勝ち越しを狙いたい。

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