ヒューストン地元紙が大谷を特集「ビートルマニア的な注目」
23日(日本時間24日)のアストロズ戦に「3番・DH」で出場し、4打数無安打3三振に終わったエンゼルスの大谷翔平投手。敵地での3連戦は12打数1安打と抑え込まれ、打率は.281まで低下した。同じア・リーグ西地区に所属する昨年の世界一球団は、来季以降も高い壁として立ちはだかることになりそうだが、A・J・ヒンチ監督は今季鮮烈なメジャーデビューを飾った二刀流右腕に「素晴らしい才能が備わっている」と賛辞を送っている。地元紙「ヒューストン・クロニクル」が報じている。
この日、大谷は初回に先発モートンのカーブに空振り三振。モートンは肩の故障で1イニングのみで降板したが、2番手左腕バルデスにも苦戦して第2打席、第3打席も三振に倒れた。8回の第4打席も1死走者なしで3番手マクヒューの前に一ゴロ。最後までバットから快音は響かなかった。
だが、大谷に対するアストロズの評価は高い。「ヒューストン・クロニクル」では「エンゼルスの天才ルーキー、ショウヘイ・オオタニにとって盛りだくさんのシーズンが終わりに近づいている」とのタイトルで、同地区のエンゼルスでプレーする二刀流についての特集を掲載。「肘の故障で過去99年間で比較不可能なシーズンから脱線してしまったが、それでもオオタニはビートルマニア的な注目を引き続き集めている」と、大谷を取り巻く盛り上がりを、伝説のロックバンド「ビートルズ」の人気になぞらえて伝えている。
記事では、大谷のアストロズ戦の成績が良くない(この日を含めて13試合で打率.214、1本塁打、2打点)ことに言及した上で、ヒンチ監督のコメントも紹介。昨季、アストロズを球団史上初の世界一に導いた指揮官は「彼は非常に落ち着いている。彼のスイングはとても良いよ。投手としては周知の通り故障があったが、このレベルにおいて、とても、とてもダイナミックな選手になった。このリーグやアメリカでのプレーにも慣れてきているだろう」とした上で「彼には本当に素晴らしい才能が備わっている」と、野球選手としての能力を絶賛している。
破壊力のある打線に高い投手力も誇るアストロズ。来季以降、大谷がどのようにして同地区の強豪に立ち向かうのか、目が離せない。
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