暗雲振り払う柳田悠岐の一発。福島蓮は7回まで10Kの圧巻投球【今日の“パない”はたらき】

パ・リーグ インサイト

2025.10.16(木) 21:44

北海道日本ハム・福島蓮投手(左)福岡ソフトバンク・柳田悠岐選手(右)©パーソル パ・リーグTV
北海道日本ハム・福島蓮投手(左)福岡ソフトバンク・柳田悠岐選手(右)©パーソル パ・リーグTV

 10月16日に行われた「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第2戦は3対0で福岡ソフトバンクが勝利した。今日の試合で“ハンパじゃないくらいイイはたらき”、略して“パない”はたらきをした選手を両チームから紹介する。

【福岡ソフトバンク】試合を決める一発 柳田悠岐選手

 連勝で一気に王手をかけたい福岡ソフトバンク。先発・有原航平投手は粘りの投球で6回無失点に抑えるものの、相手先発・福島蓮投手の前に7回までわずか2安打と苦戦を強いられ、初戦に続く投手戦に。しかし8回裏、先頭・山川穂高選手の内野安打をきっかけに、チャンスが訪れる。

 1死1、2塁の好機に打席を迎えたのは、長年主力としてチームを引っ張り、何度も優勝、日本一に導いてきた柳田悠岐選手だ。ここで北海道日本ハムは上原健太投手に交代。初球は低めに外れてボール、2球目はファウルでカウント1-1となる。そして3球目、外角のボールを流すと、打球はレフトスタンドへと吸い込まれていった。

 打った本人も「アドレナリンMAX!」とコメント。重苦しい空気を振り払う一発で、勝負を決めた。昨年届かなかった日本一の栄冠へ、今後の戦いでの活躍にも期待したい。

【北海道日本ハム】自身初の2桁奪三振! 福島蓮投手

 初戦を落とした北海道日本ハムは、2戦目の先発に高卒4年目・福島蓮投手を送り出す。初回を3者凡退に打ち取ると、そのまま相手打線の1巡目を完璧に封じる。4回裏には二塁打でこの日初安打を許すも、3つのアウトはすべて空振り三振。前半戦をわずか2安打無四球の投球で終える。

 6回裏も無失点に抑え、7回裏は先頭の中村晃選手を150km/hを超えるストレートで押して空振り三振、続く牧原大成選手、今宮健太選手からもキレある変化球を駆使して空振りを奪い、3者連続三振に。7回まで2安打1四球10奪三振と圧巻のピッチングを見せた。

 7回を終えた時点で116球を投じながらも、8回裏のマウンドへ。しかし、1死1、2塁とピンチを招いて降板すると、後を受けた上原健太投手が一発を浴び、ついに先制を許してしまう。結果としては最後が悔やまれる内容となったが、連敗は何としても避けたいこの一戦で、自身初の1試合2桁奪三振と圧巻のパフォーマンスを発揮した。

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