メットライフドームで行われる、埼玉西武対楽天の3連戦。埼玉西武は「ライオンズフェスティバルズ2017」の開催に伴って、赤い「炎獅子ユニホーム」に袖を通してから、破竹の9連勝と勢いに乗る。首位・楽天との一戦で、2011年以来となる10連勝を決めたいところ。対する楽天は2位・福岡ソフトバンクが迫ってきているだけに、何としても勝利し、首位の座を死守したい。

埼玉西武の先発は、前回登板のオリックス戦で6回2失点と好投し、勝利投手となった十亀投手。今日も気迫の投球で、チームの勝利を手繰り寄せたい。対する楽天は辛島投手をマウンドに送る。こちらも前回登板の北海道日本ハム戦で、6回1失点の好投を見せ白星を挙げている。自身最多タイの8勝目に向け、好調・埼玉西武打線を相手に良い投球を見せることができるか。

十亀投手は初回の楽天打線の攻撃をを3人で斬る万全の立ち上がりを見せる。対する辛島投手も四球で出塁を許し、2死3塁のピンチを背負ったものの、後続を打ち取って無失点で切り抜けた。

試合が動いたのは3回裏。1死から1番・秋山選手が左中間への二塁打で出塁すると、続く源田選手がフェンス直撃の適時三塁打。好調打線を牽引する1,2番コンビの連打で、埼玉西武が1点を先取。さらに3番・浅村選手も犠飛を放ち、序盤から2点のリードを握る。

4回裏にも埼玉西武打線が攻勢を仕掛ける。先頭の栗山選手が二塁打で出塁すると、1死から7番・外崎選手が三遊間を破る適時打。「炎獅子ユニホーム」を着て以降は33打数9安打5打点と調子を上げている男の一打で、埼玉西武がリードを3点に広げる。

何とか反撃したい楽天打線は得点圏に走者を進めるものの、十亀投手の粘投の前にあと一本が出ず、スコアボードには0が並び続ける。

6回裏に突入し、埼玉西武が試合を決めにかかる。先頭の浅村選手が二塁打で出塁すると、4番・中村選手が四球を選び無死1,2塁。さらに、敵失などで1死満塁となり、押し出し四球と敵失で2得点。9番・金子侑選手が三塁線への適時二塁打で続き、1番・秋山選手も犠飛を放って加点。この回計5得点の猛攻で、リードを一気に8点に広げる。

以降も試合の主導権を握り、反撃のチャンスを与えなかった埼玉西武が楽天に快勝。2011年以来、6年ぶりとなる10連勝を決めた。勝利した埼玉西武は、先制からダメ押しまで自慢の打線が火を噴いた。十亀投手は、7回無失点の投球内容で今季6勝目。敗れた楽天は、打線が序盤の好機を生かしきれず、投手陣も相手打線の勢いに飲み込まれた。

明日は埼玉西武が岡本投手、楽天は則本投手の先発が予定されている。岡本投手はチームの11連勝と共に、自身最多の5勝目を狙う。一方の則本投手は、エースとしてチームの雰囲気を一変させるような快投を見せたいところだ。