9月18日(木)、千葉ロッテ・美馬学投手の引退会見が行われた。
「私、美馬学は、今年で15年間の現役生活に幕を下ろすことを決めました。本当にお世話になりました」
東京ガスから2010年ドラフト2位で東北楽天に入団。2年目以降は先発として定着し、2017年にはキャリア最多となる11勝をマークした。
「一番の思い出は(東北楽天で)日本一になれたことですが、プロ野球選手になれてよかったと思ったのは、楽天で2桁勝利をしたとき、今はいない母の前で達成できたことですね」
東北楽天では9年間プレーし、FA権を行使して千葉ロッテへ。
移籍初年度の2020年は新型コロナウイルス感染症の影響による短縮シーズンとなったが、19試合に登板し10勝4敗、防御率3.95の成績。その後もローテーションの柱としてチームに貢献した。
「(千葉ロッテでは)移籍1年目に2桁勝利を達成した試合が印象深くて。大事な試合で8回途中まで投げて、後輩の澤村(拓一)につないで、最後は益田(直也)が締めて勝った試合は、自分のピッチングとしても試合としても、チーム一丸で戦えたベストゲームだったかなと思います」
しかし故障も重なり、2024年は一軍で3試合の登板にとどまると、今季も一軍登板はなかった。二軍では6試合に登板するも、6月26日に途中降板して以降、登板なし。9月9日(火)、球団を通じて現役引退を発表した。
「(現役引退を)決めたのは8月末から9月頭くらいです。ケガをしてリハビリをしていましたが、なかなか良くならず。球団の方から引退試合をしてくださるというお話をいただいて、そこで気持ちの整理がつきました」
会見の最後には、中央大の2学年後輩の澤村拓一投手が花束を贈呈。さらに、同じく中央大出身のOB・井上晴哉氏と松田進氏も駆けつけ、15年のプロ野球生活を労った。
美馬投手の引退試合は9月30日(火)、ZOZOマリンスタジアムでの東北楽天戦で行われる。
「お世話になった両チームの前で、最後に投げている姿を見せられたらなと思います」
「プロ野球選手になれてよかったと思ったのは……」美馬学が引退会見
パ・リーグ インサイト
2025.9.18(木) 22:05
