手が付けられないといった大活躍だった。福岡ソフトバンクが12日、東北楽天に快勝し4連勝。主砲の柳田選手が5打数5安打3打点でチームを勝利に導いた。
4回無死、相手先発・辛島投手のカーブを完璧にはじき返すと、打球はライトスタンドへ一直線。自己最多タイの34号でチームの2点目をたたき出した。「いい対応、いいスイングができました」と2試合連発となる一撃でチームを勢いに乗せた。
柳田劇場はこんなものではなかった。初回1死1,3塁、右前に適時打を放って先制打を記録すると、第3打席の5回1死1,3塁から左前に適時打。第4打席も持ち前の強いスイングであともう少しでスタンドインというフェンス直撃の左越え二塁打。第5打席は中前打を放って5安打の大暴れだった。
1試合5安打は今季2度目。4月21日、札幌ドームでサイクル安打を達成して以来だ。「マグレですけど。なかなかないことで、いい1日になりました」。この日の試合前まで、北海道日本ハム・近藤選手に打率2分以上の差をつけてリーグトップを快走していたが、この日、さらに打率.360まで上昇。
本塁打数も埼玉西武・山川選手に3本差と迫るなど、好調のホークス打線の中心に、この男がどっしりと座っている。
柳田選手に引っ張られるように、チームは15安打13得点。今季の仙台での最終戦で、駆け付けたホークスファンに好調ぶりを見せつけた。
全チームが120試合を終え、2018年のペナントレースも最終コーナーに差し掛かった。だが、優勝争いはここに来てし烈さを増している。この日、埼玉西武がオリックスに敗れたため、ゲーム差が3に縮まった。
実に7試合も直接対決が残されているが、15日から、埼玉西武との3連戦で一気に追い抜く可能性もある。「チームの雰囲気もすごくいいし、あとはがむしゃらに向かっていくだけです」。ヒーローインタビューで、絶好調の主砲は力強く誓った。
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