首位決戦のピンチで登板し圧巻の投球、11試合連続自責ゼロで防御率は1.88に
ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手は11日(日本時間12日)、敵地ロッキーズ戦でメジャー初セーブを挙げた。3点リードの9回無死一、三塁という厳しい場面で登板し、1人の走者も本塁に返さない見事な火消し。チームは首位チームとの重要な一戦に6-3で勝利し、トレイ・ロブロ監督も「これ以上素晴らしいことはない」と絶賛している。
不調のボックスバーガーをクローザーから外したダイヤモンドバックスはこの試合、3点リードで9回を迎えた。ロッキーズ打線は先頭からゴンザレス、マクマホンと左打者が続くため、左腕ディークマンが4番手でマウンドへ。しかし、ゴンザレス、マクマホンに連打を浴びて無死一、三塁とピンチを背負う。
ここでロブロ監督は平野をマウンドに送った。先頭デズモンドは1ボール2ストライクから85マイル(約137キロ)のスプリットで空振り三振。アイアネッタは外角低めへの92マイル(約148キロ)の直球で見逃し三振に仕留めた。その後、マクマホンを二塁に進めて2死二、三塁となったものの、ブラックモンは1ボール2ストライクと追い込んでから91マイル(約146キロ)の直球で中直。日本で通算156セーブの実績を誇る男が、重圧のかかる場面で完璧な仕事をやり遂げた。
ここまでメジャー最多タイの32ホールドを挙げている平野だが、セーブはメジャー初。ロブロ監督は試合後に「ブルペンは重要な局面でしっかり応えてくれた。ジーグラー、そしてヨシは素晴らしかった」と救援陣を絶賛した。
ボックスバーガーをクローザーから外すという決断を下した指揮官は、セーブ機会で平野を迷わずマウンドに送った。「ここ数日はそのこと(誰に投げさせるか)を考えていた。ブルペンはみんな準備ができていた。ヨシが登板して、非常に手強い打者たちから重要なアウトを取ってくれた。彼の今夜の活躍については言葉では言い尽くせない。彼のキャリア初セーブだ。これ以上素晴らしいことはない」。クローザーとしても平野は頼りになると再確認したようだ。
平野は8試合連続無失点、11試合連続自責ゼロで防御率は1.88に。3連戦初戦を落としていたダイヤモンドバックスは、首位ロッキーズとのゲーム差を「2.5」に戻した。
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