9月11日、ほっともっと神戸で行われたオリックスと埼玉西武の24回戦は、投打の歯車が完全にかみ合った埼玉西武が、7対0でオリックスに完勝。先発の多和田投手が今季2度目の完封を決め、リーグ単独トップに立つ14勝目を挙げた。
試合が動いたのは埼玉西武の一発からだった。3回表、先頭の斉藤彰選手が四球を選ぶと、1番・秋山選手が、オリックス・松葉投手の甘く入った変化球を捉える19号2ラン。「斉藤ナイス!斉藤あってのホームランです!」と語る頼れるリードオフマンの一発で、埼玉西武が2点を先制する。
中盤、埼玉西武が完全に試合の流れをつかんだ。5回表に源田選手の犠飛で1点を追加すると、6回表には敵失、呉選手と秋山選手の適時打などで4得点。スコアを7対0とし、リードを大きく広げた。
大量援護を受けた埼玉西武の先発・多和田投手は、毎回のように走者を許しながらも、要所を締める粘りの投球でリードを守る。「中盤以降は出し入れをうまく使って投げて欲しい」という土肥コーチの言葉通り、尻上がりに調子を挙げ、スコアボードに0を並べた。
7点リードを保ったまま、9回裏のマウンドにも上がった多和田投手は満塁のピンチを背負うも、最後は併殺で締めて試合終了。オリックスと埼玉西武の24回戦は、7対0で埼玉西武が快勝した。
勝利した埼玉西武の先発・多和田投手は、9回111球、7安打4奪三振2四球で、5月19日以来となる完封を決め、リーグトップの14勝目を手にした。ここ最近は先発投手が早いイニングで降板する試合も多かっただけに、チームにとって非常に価値のある好投となった。敗れたオリックスは打線がつながらず。今月4回目の完封負けを喫した。
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