【試合戦評】先発・武田投手が6回1安打無失点で今季2勝目。投打の噛み合った福岡ソフトバンクが5連勝を決める

パ・リーグ インサイト

2017.7.22(土) 00:00

昨夜の試合では、投手陣の粘り強い投球で千葉ロッテとの接戦を制した福岡ソフトバンク。4連勝を決め、今季最多の貯金27を積み上げた。今日の試合の先発は、7月5日以来の登板となる武田投手だ。持ち前の緩急自在の投球で打者を翻弄し、今季初登板以降遠ざかっている白星を手にしたいところ。対する千葉ロッテは二木投手が先発マウンドに上がる。前回登板は2回7失点と崩れたが、今季序盤の安定感を取り戻し連敗を阻止したい。

初回、両先発投手はともに2奪三振を含む3者凡退で相手打線を抑え、上々の立ち上がりを披露する。その後も武田投手は走者を出しながらも後続を断ち、二木投手は1回裏から3回裏まで、3イニングス連続の3者凡退。試合序盤は投手戦による静かな展開が続いた。

試合が動いたのは4回裏。ここまで二木投手の前に抑えられていた福岡ソフトバンク打線だったが、1死から2番・今宮選手が内角低めの直球をうまくすくい上げて、今日チーム初安打となる先制の6号ソロを放つ。福岡ソフトバンクが貴重な先制点を奪い、ようやく試合の均衡を破った。

しかし、先制を許した二木投手はしっかりと踏み止まって追加点を許さない。援護を受けた武田投手も、6回まで1安打に抑える投球で千葉ロッテ打線の反撃を封じ込める。

福岡ソフトバンクが1点をリードする1対0で迎えた7回裏、再び試合が動いた。先頭の今宮選手が安打で出塁すると、続く柳田選手の打球が敵失策を誘って、無死1,2塁となる。この好機で4番・内川選手が、低めの変化球を拾って左翼前へ落とす適時打。試合終盤で、福岡ソフトバンクが追加点を挙げることに成功した。その後1死満塁のピンチを招いた二木投手は7回途中2失点という成績でマウンドを降りるが、後を受けた松永投手が10球で2死を奪う好救援を見せ、この場面を最少失点で凌ぎ切った。

ところが千葉ロッテ打線は、投手陣の好投を後押しすることができない。福岡ソフトバンクは7回表から森投手、8回表から岩嵜投手といった勝ちパターンを投入し、それぞれ1イニングずつを完璧に抑え込んでいく。

福岡ソフトバンクが2点をリードしたまま迎えた9回表には、守護神・サファテ投手がマウンドに上がる。圧巻の3者連続三振を奪ってわずかなリードを守り切ると、試合は2対0のロースコアでゲームセット。福岡ソフトバンクが千葉ロッテを下して5連勝を決め、貯金を28とした。先発の武田投手は6回を投げて被安打1、奪三振8、与四死球3、無失点で、4月5日以来の白星。打線が二木投手の隙を逃さず得点を奪い、投手陣が相手打線の反撃を完璧に抑え込むなど、投打の噛み合った試合展開だったと言える。

敗れた千葉ロッテは、福岡ソフトバンクに2連敗。先発の二木投手は7回途中2失点と先発の役割を果たし、中継ぎ陣も無失点リレーをつないだが、打線が細谷選手の1安打に留まり、投手陣の奮闘に報いることができなかった。

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