9回無死満塁から右翼線ギリギリに入る三塁打で3打点
エンゼルス大谷翔平投手が8日(日本時間9日)、敵地ホワイトソックス戦で9回の第5打席に走者一掃の右翼線三塁打を放った。満塁ランニングホームランかという高速の打球に、メジャー通算132勝のエンゼルスOBは「またしてもライン上にロケットを飛ばした」と絶賛している。
目の覚めるような一撃だった。6-3で迎えた9回無死満塁の絶好機に大谷のバットが火を噴いた。左腕ジェイス・フライが投じた2球目87.3マイル(約140キロ)カットボールを捉えると、バットから高速で飛び出した打球はあっという間に一塁線を破った。
地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」で実況を務めるビクター・ロハス氏は、「ライト線に引っ張った。フェアだ! 打球はコーナーに向かいます。3得点です。二塁に進みます。(コーナーで)引っ掛かる中で、お構いなし。大谷は三塁に走ります」と興奮気味にまくし立てた。
圧巻のスピードで塁を駆け抜ける大谷が本塁突入の構えを見せると、エンゼルスOBで解説を務めるマーク・グビザ元投手は「ランニングホームランか!?」と思わず前のめり。だが、外野からの返球に気付いた大谷は、慌てて三塁に戻った。パワーとスピードという特長をあますとことなく発揮した“幻の"満塁ランニング弾に、グビザ氏のハイテンションは収まらなかった。
「キャリア2本目の三塁打です。またしてもライン上にロケットを飛ばしました。またも左腕からです。またしても最高のスイングです。ボールを呼び込んでライン上から外野のコーナーに打ちました」と、大谷が見せた圧巻の打撃を称賛した。
この日は2安打3打点1四球1盗塁と今季18度目のマルチ安打を記録。打率.290、53打点と伸ばし、右肘靭帯損傷を感じさせないほどの絶好調を維持している。
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