ここ3試合で4発7打点、ジャッジ&スタントン両本塁打王を上回る本塁打率「13.21」
エンゼルスの大谷翔平投手がまたも一発を放った。7日(日本時間8日)の敵地ホワイトソックス戦で同点の3回に勝ち越しの19号3ランを記録。3戦連発となる本塁打は結果的に決勝点となり、チームを5-2の勝利へと導いた。この本塁打で城島健司氏(2006年、マリナーズ)が持つメジャー1年目の日本人選手の最多本塁打記録(18本)も更新。二刀流として歩み出したルーキーイヤーは右肘の負傷により打者に専念することになったものの、そのバットで強烈な存在感を放っている。
驚くべきはその本塁打ペースだ。打数を本塁打数で割った「本塁打率」を見ていくと、大谷はここまで251打数で19本塁打を記録しており、13.21となる。一方、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏は1年目の2003年が623打数16本塁打で38.93、キャリア最多の31本塁打(584打数)を放った2004年は18.83、また本塁打率がキャリア最高だった2009年は16.28(456打数28本塁打)だった。城島氏はマリナーズ時代の1年目がキャリア最高で28.11(506打数18本塁打)。大谷は両者を大きく凌駕している。
今季のメジャーの打者と比較しても見劣りしない。現時点で275打席以上に立っている選手の本塁打率をランキングにしてみると、チームメートのスター選手、マイク・トラウトの13.19(409打席31本塁打)に次いで7位につけている。上位には現在メジャートップの40発を放っているクリス・デービス(アスレチックス)が2位(12.57)、39発のJ・D・マルティネス(レッドソックス)が3位(13.07)と強打者がズラリ。また大谷は昨季の本塁打王アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の14.30(372打数26本塁打)、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)の16.48(544打数33本塁打)を上回っており、その凄さがわかる。
右肘靭帯の損傷に見舞われながらもここ3試合で4本塁打7打点と大暴れしている大谷。後半戦の本塁打率は9.9とさらにペースアップしている。残り21試合でどこまで本塁打を伸ばすのか。その活躍は現地でも大きな注目を浴びている。
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