肘の異変を感じさせぬ圧巻のパワー&スピードで記録達成
エンゼルス大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、「3番・DH」でスタメン出場した敵地レンジャーズ戦で驚異の活躍を披露した。試合前には、新たな右肘靭帯の損傷でトミー・ジョン手術を勧めていることを発表したばかりだったが、1試合2本塁打を放って日本人メジャー1年目で城島健司氏が持つ最多18本塁打に到達。今季2度目の2本塁打&1盗塁で、手負いのスターが新たなメジャー記録を打ち立てたことが明らかになった。
投手・大谷の悲報が全米を駆け抜けた後、待っていたのは打者・大谷による衝撃の無双だった。
第1打席は四球、第2打席は三塁内野安打、第3打席には右翼へ17号ソロ、そして第4打席には中堅への安打の後に今季7盗塁目に成功。さらに、8回1死一塁の第5打席を右翼席ギリギリに入る18号2ランで締めた。
この直後、ESPNのデータ専門ツイッター「ESPNスタッツアンドインフォ」は今シーズンの新記録更新を速報した。
「ショウヘイがまたやってのけた。今夜の2本塁打はシーズン18号。今夜の成績は4打数4安打2本塁打3打点4得点1四球1盗塁。オオタニはMLBで今季唯一の2本塁打1盗塁を複数試合で達成した選手となった」
1試合に2本塁打&4安打&1盗塁を記録したのは、8月3日(同4日)の敵地インディアンス戦以来、大谷にとって今季2度目。1試合で2本塁打1盗塁は今季メジャーで11選手が達成しているが、2試合で達成したのは大谷が唯一だという。
また「ESPNスタッツアンドインフォ」によれば、大谷は今季2本塁打&4安打を達成したエンゼルス唯一の選手。あのマイク・トラウトですらキャリアで1度しか達成したことがない記録で、1シーズンに2度達成した大谷は“トラウト超え"したことになる。
肘の異変を吹き飛ばすような打棒炸裂。圧巻のスピードとパワーを兼ね備える大谷の凄みが伝わるようなシーズン記録となった。
記事提供: