昨夜、ナゴヤドームで行われた「マイナビオールスターゲーム2017」の初戦は終盤に5得点を奪った全パが先勝。オールスターでは実に2014年の第2戦以来、3年ぶりとなるパ・リーグの白星となった。
今日の試合はZOZOマリンに舞台を移して行われる第2戦。連勝すれば2011年以来、6年ぶりとなるだけに、パ・リーグの強さをここでも見せ付けたいところ。先発の楽天・則本投手が交流戦で見せた奪三振ショーを球宴の舞台でも披露できるか。また、パ・リーグ自慢の強力打線が難敵・菅野投手を攻略できるかに注目が集まった。
初回、則本投手は156キロの直球を含むノビのある直球を武器に初回を難なく3者凡退に仕留める。その裏の攻撃で、埼玉西武の1番・秋山選手と福岡ソフトバンクの4番・デスパイネ選手が安打を放ち、いきなり好機を生み出すも、後続が倒れて得点ならず。初回はともに無得点で攻撃を終える。
則本投手は2回も無失点に抑えてオリックスの2番手・金子千尋投手にバトンを渡すと、3回に金子千尋投手が巨人の小林選手にソロを浴びて先制を許してしまう。
2回以降は無安打に抑え込まれていた打線が4回に反撃を開始。1死からデスパイネ選手が打席に立つと、右翼席から奏でられる千葉ロッテ時代の応援歌に刺激を受け、バックスクリーンを直撃する特大弾を放つ。昨季まで本拠地として戦っていた主戦場で主砲が一発を放ち、試合を振り出しに戻す。
続く5回裏には先頭の千葉ロッテ・鈴木選手が右翼フェンス直撃の三塁打で出塁し、2死となったのち、埼玉西武の1番・秋山選手が適時二塁打を放って勝ち越し。さらに7回裏には代わったばかりの東京ヤクルト・小川投手の5球目を捉え、千葉ロッテ・鈴木選手が右翼席への一発を放つ。
小刻みに得点を奪って3対1とリードを広げ、8回のマウンドには監督推薦で選出されたオリックスの新人・黒木投手が上がる。その黒木投手がわずか9球で打たせて取り、3者凡退に仕留める。最終回は北海道日本ハムの谷元投手が上がり、初出場ながら落ち着いた投球で無失点に仕留めて逃げ切り勝ち。全パが今日の試合も制し、2011年以来6年ぶりとなる連勝でパ・リーグの強さを見せ付けた。
明日の休養を挟み、月曜日からはシーズンの後半戦がスタートする。残り60試合ほどとなった今季は昨季のような逆転劇が見られるか。それとも、2013年以来の首位ターンを果たした楽天がこのまま逃げ切るか。明後日から始まるパ・リーグの熱い戦いに期待したい。
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