怒涛の追い上げをみせる福岡ソフトバンクだが9月は…

パ・リーグ インサイト

2018.9.5(水) 17:07

福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督(C)PLM
福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督(C)PLM

首位・埼玉西武との3連戦に3連勝するなど、8月を18勝6敗で終えた2位・福岡ソフトバンク。前カードの東北楽天戦で3連勝し、首位・埼玉西武とのゲーム差を4.5に縮めた。前半戦は主力に故障者が続出し苦しい戦いを強いられたが、この5年で3度リーグ制覇する常勝軍団。勝ち方を分かっている選手が多く、暑い夏場に調子を落とす球団がある中、確実に白星を積み重ねた。

怒涛の追い上げを見せる福岡ソフトバンクだが、不安材料がないわけではない。8月は14試合あったホームゲームだが、9月は半分の7試合。ビジターで31勝25敗と勝ち越しているが、地元ファンから大声援を受けて戦うホームゲームが少ないことは多少なりとも影響をもたらしそうだ。

ビジターが多いということは、必然的に移動ゲームが増えることになる。前カードの東北楽天戦は敵地・楽天生命パークで行われたが、今カードはZOZOマリンスタジアムで3連戦(1試合が中止)。その後も、福岡、宮城、埼玉、千葉、札幌と移動ゲームが続く。15日からはメットライフドームで首位・埼玉西武と3連戦を戦った後、ZOZOマリンスタジアムで千葉ロッテとの2連戦、札幌ドームで北海道日本ハムとの1試合と変則的な6連戦だ。

遠征で思い出されるのは、8月の北海道日本ハムだ。北海道日本ハムは7月終了時点で首位・埼玉西武に3ゲーム差の2位だったが、8月は帯広、埼玉、札幌、福岡、札幌、埼玉、静岡、東京、札幌、宮崎、大阪、千葉と全て移動ゲーム。長距離移動が影響したのか、8月は10勝13敗2分と負け越し、8月が終了した時には首位・埼玉西武とのゲーム差は7に広がり、さらには福岡ソフトバンクにも追い抜かれ3位に転落した。

昨季はリーグ制覇を成し遂げ、勝ち方を知っている福岡ソフトバンクだが、近年リーグ優勝を争うことの多い北海道日本ハムも移動ゲームが多かったことで調子を落とした。調子の良い福岡ソフトバンクとはいえ、シーズン佳境を迎えた9月。選手たちに全く疲れがないということはないだろう。

さらに福岡ソフトバンクは、27日からの埼玉西武との3連戦を皮切りに、10連戦が控えている。またホームで戦った前回の対戦では埼玉西武に3連勝を飾った福岡ソフトバンクだが、9月以降は敵地で6試合、本拠地で1試合のみだ。

首位・埼玉西武は9月のホームゲームが12試合あることに加え、比較的長距離移動が少ない。この辺りが優勝争いにどのように影響してくるか、注目していきたい。

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