7月14日、ナゴヤドームで「マイナビオールスターゲーム2017」第1戦が行われた。全セの先発は中日のバルデス投手で、全パの先発は福岡ソフトバンクの千賀投手である。千賀投手は今季の前半戦で11試合に登板し、68回1/3を投げて7勝2敗、奪三振73、防御率3.29。怪我のため先発ローテーションを守り抜くことができていないが、その分後半戦に懸ける思いは強いはず。夢の球宴の独特な雰囲気を楽しみつつも、圧巻の投球を披露してほしいところ。
初回からいきなり試合が動く。埼玉西武の1番・秋山選手が2球目の直球を逆方向にはじき返す先頭打者弾。今季、前半戦だけで自己最多の16本塁打を放っている切り込み隊長の一撃で幸先良く全パが先制に成功する。
援護を受けて先発マウンドに上がった福岡ソフトバンク・千賀投手は、先頭の糸井選手に四球を与えるも、続く鳥谷投手から三振を奪うなど、後続を断って無失点。2回は3者凡退に抑えて2番手・菊池投手にバトンを渡す。その菊池投手が3回は無失点に封じたものの4回に4番・筒香選手に一発を浴びて同点に追い付かれる。
先に勝ち越したいところだったが、打線がセ・リーグの投手陣に抑え込まれると、6回裏にこの回からマウンドに上がったオリックスの新人・山岡投手が中日・ゲレーロ選手に適時打を浴びて勝ち越しを許す。
終盤の7回に突入し、2回以降は抑え込まれていた打線が奮起する。まずは先頭の福岡ソフトバンク・内川選手が初球を中前へはじき返して出塁すると、続く北海道日本ハム・西川選手も中前安打で続く。松田選手、中田選手が打ち取られて2死となったのち、代打・デスパイネ選手が右前に適時打を放って試合を振り出しに戻す。さらに8回には1死からの秋山選手の安打を皮切りに、福岡ソフトバンク・内川選手の一打で勝ち越しに成功し、西川選手の141メートルを記録した特大弾で5対2と突き放す。
9回には北海道日本ハムの中田選手がオールスターでは自身初となる本塁打を放って加点し、最終回のマウンドには楽天の絶対的守護神・松井裕投手が上がる。シーズン中の投球と同様に、文句なしの投球で3人で仕留め、6対2で全パチームが勝利した。明日は千葉ロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアムに場所を移して、2戦目が行われる。明日も公式戦では見ることのできない雰囲気の中で、数多くの華やかなプレーを見せてほしい。
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