台湾でのプロモーションに積極的なパ・リーグが、今年も現地でのプロモーションを早速実施した。パシフィックリーグマーケティング(以下、PLM)とパ・リーグ6球団は、台湾・台北で5月20日から23日に行われる台北國際觀光博覽會(以下、TTE)に出展。パ・リーグ試合の観戦チケット付き旅行商品のブースでの販売や各球団グッズのプレゼントなどを通じて、日本の球場への来場を呼び掛けた。
パ・リーグによるTTE出展は、昨年に続いて2度目。アジアに限らず世界各国からさまざまな旅行関連会社・団体・自治体が出展するという台湾でも屈指の旅行イベントであるTTEに参加することで、台湾でのパ・リーグと日本プロ野球のさらなる認知拡大を図っている。今回もブースを訪れた人にその場でパ・リーグの繁体字Facebookページ、あるいはInstagramへのフォローを呼びかけ、さらにフォローをしてくれた人にはグッズのプレゼントを行うと、すぐに人だかりができる盛り上がりとなった。いずれのSNSでも1日で100名近いフォロワー増となったという。隣で日本から出展しているブース関係者も「ここまで集まるとは正直驚いた」と舌を巻く状況となっていた。
現地での日本プロ野球に対する興味度合いの高さを見せつけるように、実際にブースを訪れた人の中には「チケットは買えるのか?」と、その場でチケット購入を希望する人も見受けられた。現地ブーススタッフによると「明日明後日(21日・22日)の土曜日や日曜日は、この倍近くになるのでは。まだまだこんなものではない」と予想している。
今回はおなじみとなった「Pacific League Girls」という3人組のチアガールズとともに、埼玉西武とオリックスから、それぞれレオとバファローベルも参加。ステージでダンスやクイズ大会などで盛り上がりを見せていた。ステージ後の移動やブースへ戻ってからもサインや写真撮影などをねだられ、人が途切れるまで30分近くを要するほど。台湾での「キャラクター」、「チア」というアイコンへの人気も垣間見えた。
またパ・リーグ主催試合を1週間10試合以上、年間260試合以上がライブ放映しているFOXスポーツ台湾も会場内で取材を実施。「Pacific League Girls」へ日本のプロ野球の魅力を聞いたり、キャラクター対決も行われたりするなどし、その様子は早速、当日夜に放送されたFOXスポーツの番組内で合計5分弱の尺を用いて紹介されていた。
さまざまな台湾からのファン誘致に取り組むパ・リーグ、そしてPLMとしても、「これからさらに一人でも多くの台湾のファンが、日本来日時にパ・リーグ各球場を訪れてほしい」と、現地でブースを運営するPLMの上野友輔氏は語る。「札幌、仙台、東京近郊(埼玉、千葉)、大阪、そして福岡は、いずれも台湾から日本を訪れる観光客にとっても目を引く観光地があるが、その一つの候補として、日本のプロ野球の球場へ行くことが選択肢に入ってきて来るようにしたい」と、台湾からの来場者増に意気込む。パ・リーグの次の一手にも注目していきたい。
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