「パワーが足りない」と謙遜も…本塁打0の男が手応えをつかんだ一打

パ・リーグ インサイト 岩下雄太

2018.9.4(火) 15:39

「レフトに打つ意識でずっとやってきたんですけど、追い込まれたときに使えればいいわけであって、若いカウントのときはしっかり良い打球を打てるようにするというのを意識してやっていた。若いカウントのときに良い打球が出たというのは、進歩したかなと思います」。

千葉ロッテの大木貴将選手は、8月29日の埼玉西武戦との二軍戦で今季初の三塁打を放った。

大木選手は、反対方向へ低い打球を打つのが特徴の選手。この日の第2打席、埼玉西武の田村投手が投じた2球目のストレートを振り抜くと打球は、グングンと伸びていき、あともう少しでホームランというセンターフェンス直撃の三塁打となった。

「金属のときにホームランは打ったことはありますけど…」と話すように、俊足巧打タイプで長打が少ない大木選手は、8月1日に行われた国士舘大との練習試合で本塁打を放ったことはあるが、プロ入り後に公式戦で放った本塁打は一、二軍ともに0。

なぜ、あの打席でフェンス直撃の三塁打を放てたのか、本人に直接聞いてみると大木選手は「しっかり振れたし、インコース寄りだったので、力強くできたからあそこまで飛んだんじゃないかなと思いました」と説明し、「入らないあたりが、パワーが足りないということですね」と笑顔で振り返った。

あの三塁打で大木選手は「タイミングの取り方、どのポイントで飛ぶかというのは、あの当たりで少しはつかめたんじゃないかなと思います」と手応えを感じたという。反対方向への鋭い打球だけでなく、長打も打てるようになれば、打撃面での幅が広がっていきそうだ。

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パ・リーグ インサイト 岩下雄太

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