7月9日の埼玉西武の打席中でスイングした際に投球を受け途中交代し、その後の病院での検査結果で『右手第二指基骨骨折』と診断された千葉ロッテ・荻野貴司選手は現在、ロッテ浦和球場でリハビリを行っている。

「今は走り込みというか、走れる範囲で下半身のトレーニングをやっています」。ある日のロッテ浦和球場での練習では、朝9時30分から約1時間近く外野でランニングを行い、その後は下半身のトレーニングメニューで汗を流した。

気になる右手の状態に関しては「少しずつ骨はくっついているんですけど、まだ完全にはついていない。負荷のかかる動きができないのが現状です」と、打撃練習を行えていないとのことだ。「どこに合わすとかは、まだ分からない。状況に応じてやっていこうかなと思います」と現時点では復帰時期は未定だという。

それでも荻野選手は「また球場でプレーしているところを皆さんに見てもらいたいと思っているので、そこを目指してやっていきます」と1日でも早くファンの前でプレーすることを目標に日々のリハビリに励んでいる。

チームは荻野選手が離脱する前まで39勝37敗2分だったが、荻野選手が離脱後は13勝23敗1分と黒星が先行。さらに開幕から荻野選手が務めていたトップバッターも、伊志嶺翔大選手、平沢大河選手、加藤翔平選手、岡大海選手と、その時に状態の良い選手が起用されており、固定できていないのが現状。ファンだけでなく、チームも1日も早い復帰を待ち望んでいるはずだ。

「迷惑をかけてしまったなというのはあるので、残り数試合でもいいので力になりたいです」と荻野選手。熱い熱い千葉ロッテファンが待つZOZOマリンスタジアムでプレーするため、ロッテ浦和球場でリハビリに取り組んでいく。