9月1日、楽天生命パークで行われた東北楽天と福岡ソフトバンクのカード2戦目は、延長にもつれる熱戦に。先制、追撃、同点の全てが本塁打という展開の試合は、勝敗を決める一打も本塁打となった。
初回は両先発が無失点に抑え、迎えた2回表。東北楽天の先発・岸投手から5番・松田選手が四球を選び、6番・中村晃選手が鮮やかな一発。右翼席への12号2ランで先制すると、長谷川選手の二塁打、上林選手の適時打でさらに1点を追加。埼玉西武がオリックス戦で敗れたということもあり、何としてでも勝っておきたい福岡ソフトバンクが3点を先制する。
一方の東北楽天は初回、2回と無得点に終わって迎えた3回裏の攻撃。まずは先頭の島内選手が安打で出塁するなど、2死1塁の場面で6番・ウィーラー選手に打席が回る。ここで外角高めへの変化球を振り抜くと、打球は左翼席に突き刺さる9号2ランに。主砲の一発で1点差に詰め寄る。
活発に得点が入った序盤とは一転し、中盤以降は静かな展開となる。岸投手が4回から7回まで無安打に抑えると、一方のミランダ投手は走者を背負いながらも要所を締め、6回途中2失点。以降は救援陣がわずかなリードを守っていく。
4回からともに4イニングス連続でスコアボードに0を並べて迎えた8回裏。2死から加治屋投手が投じた真ん中の直球を捉え、ウィーラー選手の10号ソロで東北楽天が終盤に試合を振り出しに。3対3で延長戦に突入する。
迎えた10回表、2イニングス目となった松井投手が簡単に2死を奪うも、9番・上林選手が甘い変化球を思い切り振り抜き、右翼席に突き刺す18号ソロで勝ち越しに成功。福岡ソフトバンクに大きな1点が入る。そして10回裏のマウンドには武田投手が上がり、走者を背負うも無失点。武田投手がプロ初セーブを記録する投球で反撃を断ち、福岡ソフトバンクが白熱の接戦をものにした。
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