4連戦の初戦に勝利「自分はルーキーなんで思い切って投げるだけ」
ダイヤモンドバックス平野佳寿投手が30日(日本時間31日)、敵地ドジャース戦で1回を無失点に封じる好救援で、チームの勝利に大きく貢献した。ピンチを凌いで今季30ホールド目を飾った右腕は試合後、「最高の終わり方ができました」と笑顔を浮かべた。
3-1と2点リードで迎えた8回。4番手としてマウンドに上がった平野は、1死から2連打で一、三塁のピンチを迎えるが、最後はケンプを外角速球で遊ゴロ併殺に打ち取り、マウンド上でガッツポーズを見せた。
ドジャースに傾き掛けた流れを完全に断ち切った。登板直前の8回表。ダイヤモンドバックスは1死満塁の絶好機を作りながら1点も追加できずに攻撃を終えていた。そして、その裏に2連打で同点走者を背負った平野。ケンプを併殺に打ち取れなければ、ドジャースが一気に勢いづく可能性は十分にあった。
ケンプに対して「どこに投げたかも覚えてない」と苦笑いしたが、ゴロ併殺で2点リードを守り抜き「ゲッツー取れたのは出来過ぎなところはあったかもしれないですけど、最高の形であそこは終われたのでよかったです」と安堵の表情を浮かべた。
ナ・リーグ西地区はダイヤモンドバックス、ロッキーズ、ドジャースの3チームが首位攻防戦を繰り広げている。この日ドジャースに負ければ同率首位に並ばれる状況の中で、3-1で勝ちきった意味は大きい。平野は「自分は本当にルーキーなんで、思い切って投げるだけだと思う。俺は1位だと思ってやっている選手はいない。ここから1試合1試合が勝負。そういうところが今日はみんな一丸となって出たんじゃないかと思います」と話した。
敵地4連戦で、まずは初戦を制した。「明日明後日を勝ち越してホームに帰ることが大事。(自分は)ピンチを作ったのでしっかり反省して、明日また登板があれば今日の反省を生かしていいピッチングをできたらと思います」と首位キープに意欲を見せた。
記事提供: