パ史上初の偉業も視野に。首位・埼玉西武に期待がかかる、過去に5例しかない記録とは?

パ・リーグ インサイト

2018.8.31(金) 15:29

埼玉西武ライオンズ・山川穂高選手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・山川穂高選手(C)パーソル パ・リーグTV

10年ぶりのリーグ優勝に向けて首位をひた走る埼玉西武。好調なチームを支えているのは史上最強の呼び声高い打線だ。1番・秋山翔吾選手、2番・源田壮亮選手、3番・浅村栄斗選手、4番・山川穂高選手は開幕から打順が固定され、5番打者以降は、森友哉選手、外崎修汰選手、栗山巧選手、中村剛也選手、メヒア選手などが控える。時に現役最多6度の本塁打王に輝く中村選手が8番、2014年本塁打王のメヒア選手が9番に座るなど、打線の破壊力は12球団ナンバー1といってもいいだろう。

埼玉西武の最強打線は、パ・リーグ史上初となる記録に期待がかかる。それはチーム20本塁打以上を6人輩出という記録だ。これまでセ・リーグでは2度ある記録(1976年 広島、2004年巨人)だが、パ・リーグの最多記録は5人だ。

●1970年 ロッテ
30本 アルトマン
25本 有藤通世
25本 山崎裕之
22本 池辺巌
21本 ロペス

●1971年 ロッテ
39本 アルトマン
27本 有藤通世
25本 江藤慎一
24本 ロペス
21本 山崎裕之

●1980年 阪急
31本 簑田浩二
28本 加藤英司
24本 マルカーノ
21本 福本豊
21本 ウイリアムス

●1990年 近鉄
29本 ブライアント
24本 トレーバー
22本 鈴木貴久
22本 石井浩郎
20本 大石第二朗

●2001年 福岡ダイエー
44本 小久保裕紀
36本 松中信彦
31本 城島健司
30本 井口資仁
21本 バルデス

●2008年 埼玉西武
46本 中村剛也
27本 ブラゼル
21本 G.G.佐藤
21本 中島裕之
20本 ボカチカ

今季はここまで山川選手が36本塁打、浅村栄斗選手が26本塁打、中村剛也選手が23本塁打とすでに3選手が20本塁打をクリア。外崎修汰選手、秋山翔吾選手が18本塁打と続いている。外崎選手と秋山選手は、このペースでいけば最終的には23本塁打放つ計算。パ・リーグ記録に並ぶのは、ほぼ間違いないといえるだろう。

パ・リーグ新記録となるには、14本塁打の森友哉選手の本塁打のペースをやや上げる必要がある。このままいけば、シーズン18本塁打となり、わずかに足りない計算だ。ただ8月には今季の自身月間最多タイとなる4本塁打を放つなど調子を上げており、達成への可能性を残している。

さらに現在9本塁打のメヒア選手が20本塁打を放てば、NPB新記録となる7人の20本塁打達成となる。6月終了時点で3本塁打だった中村選手が、20本を軽く超えていることを考えれば、かつての本塁打王・メヒア選手も本塁打量産という可能性もありえない話ではない。

首位を走る埼玉西武は10年ぶりのリーグ優勝とともに、20本塁打以上の輩出人数でパ・リーグ記録を作ることができるか。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE