【試合戦評】先発・多和田投手が6回3失点で今季初勝利。埼玉西武が2本塁打などで千葉ロッテとのカード初戦を制す

パ・リーグ インサイト

2017.7.10(月) 00:00

気温が30度を超えた埼玉県のメットライフドームで、埼玉西武と千葉ロッテの第11回戦1戦目が行われた。先発は埼玉西武が多和田投手、千葉ロッテがスタンリッジ投手。多和田投手は6月28日の前回登板で6回途中3失点と試合を作ったものの、チームは黒星を喫した。今日の試合開始前時点で防御率は7.71。打線の力も借りて、今季初の白星を手にしたい。対するスタンリッジ投手は、5月17日を最後に一軍登板から遠ざかっていた。球宴前最後のカードで、本来の投球を取り戻したいところだ。

試合が動いたのは2回表だった。2死から6番・角中選手が安打を放ち、盗塁を成功させる。多和田投手の暴投でも進塁し2死3塁とすると、7番・中村選手が先制適時打。2死から相手バッテリーの隙に付け込み、千葉ロッテが1点を先取した。

さらに3回表にも、先頭の田村選手が安打を放ち、続くサントス選手も出塁に成功。2番・加藤選手が犠打を決めるなどして2死2,3塁の場面で、4番・パラデス選手が、多和田投手の初球を左中間へはじき返す2点適時二塁打を放つ。「今日は打てるボールが来たら積極的に行こうと思っていたよ。それが良い結果に繋がったよ。前半戦も残り3試合。全部勝ちたいデス」と語る好調な4番の一打で、千葉ロッテが早くも3点のリードを握った。

しかし、直後の3回裏、埼玉西武打線が反撃を開始する。先頭の岡田選手が死球で出塁し、スタンリッジ投手の暴投と1番・秋山選手の二ゴロで3塁まで進塁。2番・源田選手が四球を選び、盗塁も決めて2死2,3塁とすると、3番・浅村選手が、フルカウントから2点適時打を放つ。さらに4回裏にも、2死から7番・外崎選手が初球を捉えて、打った瞬間それと分かる第7号ソロ。埼玉西武が同点に追い付き、試合を振り出しに戻した。

そして、同点で迎えた6回裏、1死から4番・中村選手が、スタンリッジ投手の高めに浮いた変化球を逃さず強振し、左翼席へ飛び込む勝ち越しの19号ソロとする。試合中盤で、埼玉西武が1点のリードを握った。

さらに7回裏にも、同点アーチを描いた先頭の外崎選手が内野安打で出塁し、続く岡田選手が犠打を決めて1死2塁の場面で、代打・山川選手が左翼への適時打。埼玉西武が1点を追加し、スコアを5対3とした。

2点リードで迎えた7回表から、埼玉西武は「勝利の方程式」を投入していく。7回表は牧田投手、8回表はシュリッター投手とつないで、危なげなく無失点。そして最終回のマウンドには、増田投手が上がる。代打・伊志嶺翔選手に粘られたものの落ち着いて無失点に抑え、2点のリードを守り切った。

試合は5対3で埼玉西武が勝利し、千葉ロッテとのカード初戦をものにした。先発の多和田投手は6回3失点で、うれしい今季初勝利。敗れた千葉ロッテは、スタンリッジ投手が5点を失いながら7回途中までを投げ、救援陣が無失点に抑えたものの、打線が4回以降無得点に抑え込まれた。

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