決勝打の明石には「良く打ってくれた」、攻撃のリズムを作った石川が11勝目
29日、福岡ソフトバンクは千葉ロッテに快勝し、この2連戦のカードを1勝1敗で終えた。サヨナラ勝ちの埼玉西武との差は縮まらなかったが、大きな連勝が止まった直後の1戦に勝利したことは、1週間続く遠征に向けてプラス材料となるだろう。
前半は互いに四球絡みでチャンスを作りながらも、“ここぞの一打"が出ないもどかしい展開が続いた。その嫌な流れを打ち破ったのが明石健志だ。
明石は6回裏の1死満塁で代打で登場すると、一塁線を破るタイムリー二塁打を放って福岡ソフトバンクが2点を先制。続く上林誠知のスクイズ(内野安打)や相手エラーなどで3点を追加して、1イニング5得点のビッグイニングを作った。
試合後の工藤公康監督は「満塁という厳しい場面でよく打ってくれました。常にしっかり準備して、いつでも行けるという態勢を作ってくれるのはありがたいです。打席で集中してよく打ってくれたと思います」と明石の一打を称えると「あそこは2点ではなくもう1点取ることが大事だったので、スクイズで行かせてもらいました」と工藤監督。「あそこで5点入って、その後も上林くんにタイムリーが出たことで、(勝ちパターンの)中継ぎを温存できたことはよかったと思います」とも語った。
投げては先発の松本裕樹が粘りの投球で5回を無失点。工藤監督は「球数もあったし、少し張りが出たということで代えました。何といってもゼロで抑えてくれたことが大きかった」と、松本の我慢の投球を評価した。また、6回からは指揮官が「昨日のボールが走っていた」という石川柊太がマウンドへ。3番からの攻撃をテンポよく3者凡退で抑えたことで、その裏の攻撃にリズムが生まれた。
連勝は止まったが、直後の連敗は逃れた。工藤監督は「昨日負けて今日勝ったのは大きい。先のことは考えず、選手にはその日の試合に集中してやってもらえたらと思います」と、今後も目の前の試合に対して1試合ずつ大事に臨んでいくことを強調した。
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