これぞ逆転の獅子。埼玉西武が劇的サヨナラで大宮開催を締めくくる

パ・リーグ インサイト

2018.8.29(水) 21:46

埼玉西武ライオンズ・山川穂高選手(C)PLM
埼玉西武ライオンズ・山川穂高選手(C)PLM

8月29日、県営大宮球場で行われた埼玉西武と東北楽天の第22回戦は、5対4で埼玉西武がサヨナラ勝ち。2夜連続の逆転劇を見せ、今季最後の大宮開催を最高の形で締めくくった。

試合は両先発の粘りで落ち着いた展開を見せていた。3回表、東北楽天が1番・田中選手の安打と好走塁で好機を作ると、4番・今江選手が埼玉西武・榎田選手の直球をはじき返す。ここまで19打席無安打と苦しんでいたベテランの一打で、先制に成功した。

ただその後は試合が動かない。東北楽天・辛島投手は得点圏に走者を背負いながら、直球、変化球をコーナーに丁寧に投げ分け、序盤5イニングスを4安打、無失点。対する榎田投手も、先制こそ許したものの粘りを見せ、追加点を許さない。

再び試合が動いたのは、6回裏。7番・森選手が勝負強さを発揮して同点打を放ち、埼玉西武が試合を振り出しに戻す。しかし、直後の7回表、8番・内田選手の5号2ランで東北楽天が勝ち越すと、1番・田中選手にも2試合連発となる16号ソロが飛び出し、一気にリードを3点に広げた。

意地を見せたい埼玉西武は8回裏、中村選手の犠飛で1点を返すが、東北楽天2点リードのまま試合は最終回へ。9回裏、当然東北楽天は、わずかなリードを守るべく、守護神・ハーマン投手をマウンドに送る。

しかし、試合は劇的な展開を迎えた。埼玉西武は1死から代打・栗山選手の二塁打などで好機を作ると、2番・秋山選手が値千金の同点打。土壇場で試合を振り出しに戻す。

そしてさらに2死2塁から、4番・山川選手が右中間を深々と破るサヨナラ打。埼玉西武と東北楽天の第22回戦は、最終回に一挙3得点の猛攻を見せた埼玉西武が、5対4で劇的な逆転勝利を収めた。

勝利した埼玉西武は、ここのところ苦しんでいた4番の大仕事により、今季最後となった大宮開催を最高の形で締めくくった。ルーキー・伊藤投手は2夜連続となるプロ2勝目。敗れた東北楽天は試合を通して主導権を守っていただけに、2夜連続の悔しい逆転負けとなった。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE