8月28日、前橋で行われた埼玉西武と東北楽天の第21回戦は、6対5で埼玉西武が勝利。キャプテンの決勝3ランで打ち勝ち、連敗を3で止めた。
試合は初回から派手なプレーの応酬となった。1回表、東北楽天は1番・田中選手が埼玉西武の先発・多和田投手から15号ソロ。先頭打者アーチで鮮やかに先制すると、続く西巻選手の安打などでなおも無死1,2塁と好機を作った。
ところが4番・今江選手の内野ゴロを、埼玉西武の三塁手・中村選手がすばやく処理し、なんと5-4-3のトリプルプレーが完成。埼玉西武はこの回1点を失ったものの、追加点は阻止した。
守りで流れを引き寄せた埼玉西武は、2回裏、7番・中村選手が東北楽天・則本投手から23号ソロ。1対1の同点に追い付く。4回裏には敵失で追加点を奪い、2対1と一転リードを握った。
しかし、攻守で援護をもらった多和田投手がピリッとしない。6回表、打撃妨害と失策、四球などで1死満塁となり、無安打で得たこの好機を東北楽天は逃さなかった。
8番・嶋選手の適時打で同点とすると、続く岡島選手が値千金の勝ち越し打。なおも満塁の場面で2番・西巻選手も適時打を放ち、多和田投手を引きずり下ろす。東北楽天はこの回4点を挙げ、5対2と試合をひっくり返した。
このまま東北楽天が勢いで勝るかと思われたが、そこは首位。試合終盤、埼玉西武打線がつながる。3点ビハインドの7回裏、先頭の金子侑選手、1番・源田選手、2番・秋山選手の3連打で1点を返すと、なおも無死1,2塁の場面で3番・浅村選手が26号逆転3ラン。打順変更した上位打線の集中打で、6対5と再びリードを奪い返した。
再逆転を許し、何とか意地を見せたい東北楽天だったが、1点リードをマーティン投手、ヒース投手が守り切って試合終了。埼玉西武と東北楽天の第21回戦は、相性通り埼玉西武が6対5で勝利した。
持ち味を発揮して打ち勝った埼玉西武は、連敗を3で止め、3番手の伊藤投手がプロ初勝利を挙げた。敗れた東北楽天は、相手先発・多和田投手を打ち崩したが、エースがリードを守り切れなかった。
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