8月24日に札幌ドームで行われる、北海道日本ハムと東北楽天の一戦。北海道日本ハムは23日の試合で敗れて同一カード3連敗を喫し、3位に転落。自力Vも消滅している。対する東北楽天は22日のオリックス戦で破れ、6カードぶりのカード勝ち越しを逃す結果に。ともに状態を落としつつある両チームにとって負けられない一戦となりそうな、24日の試合の見どころを挙げていきたい。

【今季対戦成績】
北海道日本ハム→7勝8敗1分、東北楽天→8勝7敗1分

【北海道日本ハム】堀投手 3試合、1勝1敗 16回、9奪三振、10失点 防御率5.63
【東北楽天】藤平投手 8試合、3勝3敗 44.1回、44奪三振、21失点 防御率3.65

北海道日本ハムの先発は堀投手だ。8月17日の埼玉西武戦では強力打線を相手に5.2回を3失点に抑えて試合を作り、勝ち星こそつかなかったもののチームの勝利に貢献している。8月9日の東北楽天戦では5回7失点と崩れてしまったが、20歳の若武者は立ち直りの兆しを見せている。この試合でもきっちりと先発の役割を果たし、正念場のチームを再び勝利へと導けるか。

打線では西川選手が23日の試合で3安打を放ってチャンスメークをこなしており、とりわけ5回の安打はあと少しで本塁打となる大きな当たりだった。チーム全体が調子を落としつつある中で、打線の上位に座る西川選手の活躍は明るい材料だ。頼もしい韋駄天は24日の試合でも躍動を見せ、悩めるチームを勢い付けることができるだろうか。

対する東北楽天の先発は藤平投手。前回登板となった8月16日の試合では8回途中2失点(自責点1)という好投を見せ、今季3勝目をマークしている。5月初旬から3カ月近く二軍での再調整を強いられていたが、昇格してからは7回無失点、7.1回を2失点(自責点1)と2試合続けて快投を披露。この試合でも実力を発揮し、先発ローテーションの座を不動のものとしたいところだ。

打線では田中選手が22日の試合で2安打1盗塁と活躍し、リードオフマンとしての役割を果たしている。ここ4試合連続で安打を放っているだけでなく、4試合で計8安打を放つ固め打ちによって好調を強く印象付けている。俊足強打の切り込み隊長はこの試合でも快音を響かせ、チームを力強くけん引していけるか。