ミス、ミスによる決着。終盤にリードを奪った東北楽天に軍配

パ・リーグ インサイト

2018.8.18(土) 20:55

東北楽天ゴールデンイーグルス・ハーマン投手(C)PLM
東北楽天ゴールデンイーグルス・ハーマン投手(C)PLM

8月18日、楽天生命パーク宮城で行われた東北楽天と千葉ロッテのカード2戦目は、互いにミスが出る展開となったが、終盤にミスが連発した千葉ロッテが東北楽天に白星を献上する形となった。

試合は初回から動きを見せる。1回裏、1番・田中選手、2番・今江選手の連打で無死1,3塁の好機を作ると、3番・島内選手が左前適時打を放ち、東北楽天がわずか9球で先制に成功。なおも、無死1,2塁の好機で4番・枡田選手は一ゴロに打ち取られたものの、1死1,3塁から5番・銀次選手に右前適時打が飛び出し、東北楽天が初回から2点の先取に成功した。

初回に2点を許した千葉ロッテは2回裏直前にアクシデントが発生。先発・ボルシンガー投手が投球練習中に右手小指の外側に力が入らなくなり降板。緊急登板となったチェン投手は1死1,2塁のピンチを背負うが、1番・田中選手を併殺打に打ち取り、無失点で切り抜ける。

このピンチを切り抜けた千葉ロッテは4回表。先頭の1番・岡選手が中前打で出塁すると、2番・藤岡裕選手が犠打を決め、1死2塁の好機を演出。3番・中村選手は打ち取られ、2死2塁となるも、4番・井上選手が中前にポトリと落ちる適時打を放ち、1点を返す。

1点リードに変わった東北楽天・近藤投手だったが、140キロ中盤の直球と多彩な変化球を駆使し、千葉ロッテ打線を翻弄。6回71球を投じ、被安打3、奪三振3、無四死球、1失点と好投を披露。後を中継ぎ陣に託し、プロ初勝利の権利を持って降板した。

しかし、7回表に先頭の3番・中村選手が死球で出塁すると、すかさず盗塁を決めて、無死2塁の好機を演出。4番・井上選手は空振り三振、5番・角中選手は中飛に打ち取られたものの、中飛の間に2塁走者が3塁に進塁し、2死3塁となる。この場面で東北楽天・松井裕投手が暴投。東北楽天バッテリーにミスが生まれ、千葉ロッテが無安打で試合を振り出しに戻す。

同点に追い付かれた東北楽天だが8回裏に反撃。先頭の1番・田中選手が四球で出塁すると、すかさず盗塁を決め、得点圏に進塁。後続が打ち取られ、2死2塁となるも、この場面で4番・枡田選手が右前に安打を放つと、千葉ロッテ守備陣にミスが生まれ、2塁走者が本塁に生還。相手のミスに乗じ東北楽天が3対2と勝ち越しに成功する。

1点のリードを奪った東北楽天は最終回のマウンドに守護神・ハーマン投手が上がる。3連続四死球で1死満塁のピンチを背負ったものの、千葉ロッテ・角中選手を併殺打に打ち取り、そのまま試合終了。両チームにミスが飛び出した試合は、東北楽天が3対2で接戦を制した。

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