遊撃アンドラスが正面の打球に対応できず「動きが止まってしまった」
エンゼルスの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)の敵地レンジャーズ戦で4試合ぶりにスタメン出場。今季4度目の「4番・DH」で初回の第1打席にセンター前へのタイムリーを放ち、4打数1安打1打点1得点だった。敵地メディアは大谷の強烈な打球を称賛。名手エルビス・アンドラス遊撃手を「ひるませた」「予想以上に速かった」と高く評価している。エンゼルスは初回に5点を先制しながら、逆転されて6-8で敗れた。
強烈な一振りだった。大谷は初回無死一、三塁の好機で打席を迎えると、1ストライクから先発右腕フラドの速球を捉えた。遊撃正面に飛んだものの、名手アンドラスが対応できず。強烈なグラウンダーの当たりはセンター前に抜けた。
テキサスで試合を中継しているテレビ局「FOXスポーツ・サウスウエスト」の実況は「グラウンダーの当たりです。これにエルビス・アンドラスは動きが止まってしまいました。タイムリーヒットです」とまくし立てた。
真正面の当たりをキャッチできなかったショックからか、外野からの返球もキャッチできなかったアンドラス。これを見た実況は「おい、どういうことなんだ、という感じです」と続けた。中継では、不満そうな表情でオールスター出場2度の守備の名手が電光掲示板を確認する様子を映し出していた。
レンジャーズOBで、ソフトバンクでもプレーした解説者のC・J・ニコースキー元投手は「凄まじい強打です。打球はアンドラスの真正面でした」と強烈な打撃を評価。そして、「これはオオタニのナイスジョブだ。エルビスはバックハンドでキャッチするチャンスがあったのです。打球が予想以上に速かったのでしょうね。ひるんで、対応できませんでした」と分析していた。
先頭打者から5打者連続ヒットを放ったエンゼルスの打線について、「いい打撃が続いています。そして、強烈なコンタクトです」とニコースキー氏は噛みしめるように語った。エンゼルスはその後、まさかの逆転負けを喫したものの、名手のプライドを傷つけた大谷の一撃は敵地でも高く評価されていた。
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