熱戦が続くパーソル CS パ ファイナルステージの舞台、みずほPayPayドーム福岡から、熱視線で試合を見つめるファンの声をお届けする。
◇ ◇ ◇
今回は、北海道日本ハムファイターズのファンを直撃。
北海道からはるばる足を運び、敵地のファイターズ戦士にエールを送るこちらのお二人は、エスコンフィールドでたびたび顔を合わせる、いわばファン仲間であり、ファーストステージの熱戦もエスコンフィールドで見届けた「パーソル CS パ皆勤賞」仲間でもある。
そんなお二人がファイターズファンになったきっかけは「札幌に移転してきたタイミングですね」と、口をそろえて当時を懐かしむ。
今季、エスコンフィールド開催試合皆勤賞のAさん(写真右)は「子どもの頃、後楽園球場でも観戦していたので、その時から好きでしたが、やはり一番大きなきっかけは札幌への移転ですね」と振り返る。球場では必ず選手と同じ仕様のユニフォームを着用するというこだわりがあるそうで、第2戦は札幌ドーム時代のオーセンティックユニフォームに身を包んで声援を送った。
学生の時にファイターズファンになったというKさん(写真左)は「札幌に移転してから、一回行ってみたらすごく楽しくて。それをきっかけに外野で応援するようになりました」と、現在は家族全員でファイターズを応援しているとのこと。「母がつくってくれたんです」と、お手製のえふたんの被り物をかぶった、可愛らしいテディベアも見せてくれた。
そんなお二人は、2004年の札幌移転当初、新庄剛志“選手”を特に応援していたという。当時、札幌ドームで応援していた新庄剛志“選手”が、現在は新庄剛志“監督”となり、エスコンフィールドで指揮を執る姿には感慨深い様子。
数多くの名場面を球場で見届けてきたお二人に、特に印象に残っているファイターズの試合を聞くと、2006年10月12日に札幌ドームでおこなわれたプレーオフ第2ステージ第2戦、稲葉篤紀さんの一打でファイターズがサヨナラ勝利を収めた試合を挙げた。奇しくも今年のパーソル CS パ ファイナルステージと同じホークス戦。球史に残る劇的な幕切れは今でも忘れられないという。
そして、Aさんは「最近で言うと、今年のパーソル CS パ ファーストステージ2戦目の万波中正選手の同点ホームランと淺間大基選手のサヨナラヒットですね!」と満面の笑み。勢いのままに福岡の地で大航海を続けるチームには、「日本シリーズ進出を決めてエスコンフィールドに帰らせてください!」「日本シリーズに進出してほしい、それだけです」とそれぞれエールを送った。
「ファイターズファンになったきっかけは新庄監督です。理由は顔がかっこいいから!」と元気よく答えてくれたのは、熊本県から来た野球少年のTくん。今季は松本剛選手を応援しているのだそう。「松本剛選手がヒットを打った時の姿が特にかっこいい」と目を輝かせた。
エスコンフィールドでおこなわれたファーストステージは自宅で観戦。第2戦の大逆転劇については「やったー!!という感じでした!」と当時の喜びをガッツポーズとともに再現してくれた。一緒に観戦に来ていたお父さんも「大騒ぎでしたよ(笑)」と笑って振り返る。
最後に、「(今シリーズでは)万波中正選手のホームランが見たいです!」と、日本シリーズ進出に向けてチームを鼓舞した。
第2戦は北海道日本ハムが2対7で敗れ、対戦成績0勝3敗(アドバンテージ含む)と、あとがない状況となったが、ファンの熱い思いを背負い、背水の陣で18日の18時から第3戦に臨む。
取材・文 後藤万結子
関連リンク
・「行くだけ!!グッズ」を受注販売
・レイエスの特徴と強みにデータで迫る
・「日本シリーズでまた北海道に戻ってきてほしい」 エスコンフィールドに試合前から熱気広がる
・「チームの一員のようにうれしい」 OB・新垣勇人さんが語るファイターズへの思い
記事提供: