福岡ソフトバンクへの挑戦権を手にするのは、果たしてどちらのチームか
10月12日から、「2024 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファーストステージが開幕する。2年連続の最下位から2位へと躍進を遂げた北海道日本ハムが、シーズン終盤までもつれた3位争いを制した千葉ロッテを本拠地で迎え撃つ構図となっている。
2024年のペナントレースを制覇した福岡ソフトバンクへの挑戦権を獲得するのは、果たしてどちらのチームになるか。今回は、この対戦カードで好相性を示していた選手たちの顔ぶれを確認するとともに、とりわけ印象的だった4つの試合を振り返っていきたい。
好相性を示す投手が多く存在し、2名の主砲も大いに存在感を発揮
今季の千葉ロッテ戦で好成績を記録している、北海道日本ハムの選手たちは下記の通り。
加藤貴之投手が7試合で防御率1.85、山崎福也投手が2試合で防御率0.59と、2名の先発左腕が相手打線を封じ込めている。さらに、北山亘基投手は4月20日の試合で完封勝利を挙げ、バーヘイゲン投手も1試合の先発で6回2失点(自責点0)と好投。伊藤大海投手も防御率3.86と一定の数字を記録しており、先発陣の中に相性の良い投手が多い点は頼もしい要素だ。
リリーフでは河野竜生投手が11試合で7ホールド、防御率0.90と見事な投球を披露。また、池田隆英投手、生田目翼投手、宮西尚生投手、柳川大晟投手の4名が、いずれも4試合以上に登板して無失点に抑えている。他にも、山本拓実投手と齋藤友貴哉投手が6試合で防御率1.50、田中正義投手は8試合で防御率2.35と、好相性の投手が居並んでいる。
野手では清宮幸太郎選手が14試合で3本塁打、打率.370、OPS1.119と圧巻の打棒を披露し、レイエス選手が18試合で6本塁打、OPS.935とアーチを量産。2名の強打者が猛打を見せていることに加えて、淺間大基選手が打率.389、OPS.817と好成績を残しており、伏見寅威選手が打率.353、奈良間大己選手も打率.308と、高打率を残している選手は少なくない。
リリーフ陣とチャンスメーカー3名が示す好相性を突破口にできるか
続いて、今季の北海道日本ハム戦で好成績を記録している、千葉ロッテの選手たちの顔ぶれを見ていこう。
西野勇士投手が1試合の登板で7回を1失点に抑え、防御率1.29と好成績を記録している。また、小島和哉投手が7試合に先発して防御率3.28と一定の数字を残し、佐々木朗希投手が防御率こそ3.81ながら、奪三振率11.08とハイペースで三振を量産。ポストシーズンの舞台においても、各投手が先発の役割を果たせるかに注目だ。
リリーフでは澤村拓一投手が12試合で無失点、奪三振率10.32と多くの試合で好投。また、鈴木昭汰投手が6試合、澤田圭佑投手が5試合でそれぞれ無失点をキープし、国吉佑樹投手が8試合で防御率0.90、横山陸人投手が4試合で防御率2.70と好投。ブルペンには好相性の投手が多く存在するだけに、継投策に入るタイミングも勝負のカギを握りそうだ。
野手では藤原恭大選手が打率.350、出塁率.422、OPS.872とハイレベルな成績を残しており、短期決戦での活躍にも期待がかかる。また、荻野貴司選手が打率.366、出塁率.395、OPS.834と優れた打撃を見せ、藤岡裕大選手も打率.311、出塁率.392と好成績を記録。チャンスメーカーを担う選手たちが好相性を示している点は明るい材料と言えよう。
後編では、今季行われた両チームの直接対決の中から、とりわけ印象的だった4試合をハイライト映像とともに振り返っていきたい。
文・望月遼太
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