3月29日に開幕したパーソル パ・リーグ公式戦は10月9日に全日程が終了。2024シーズンの個人タイトルが確定し、リーグ優勝した福岡ソフトバンクから3選手が打撃タイトルを獲得した。
首位打者賞、最高出塁率者賞
近藤健介選手 打率.314(初受賞)出塁率.439(2年連続4度目)
昨季は本塁打と打点、最高出塁率のタイトルを獲得するなど、打撃タイトルの常連である近藤選手だが、首位打者は意外にも初受賞。1試合3安打以上は今季8度記録、19本塁打(6位)、72打点(4位)と優勝に貢献。「投高打低」と言われるシーズンでリーグ唯一の3割バッターとなった。また、出塁率.439は12球団トップだ。
◇近藤選手 コメント
「昨年から打率と出塁率を維持しながら長打率を上げるという目標の中で今年も記録を残せたのは良かったです」
最多安打賞
辰己涼介選手 158安打(初受賞)
ゴールデン・グラブ賞の常連・辰己選手が、キャリアハイとなる158安打で初の打撃タイトルを獲得。月別成績を見ると、3・4月に27安打、5月20安打、6月25安打、7月25安打、8月28安打、9・10月には33安打とシーズン通してコンスタントに安打を積み上げた。7月15日北海道日本ハム戦では1試合5安打を記録したことも。
◇辰己選手 コメント
「I feel very proud to help my team the way I did this season. I take a lot of pride in my performance and being at my best for my team. We have a lot of momentum for next season.(今シーズン、チームに貢献できたことをとても誇りに思っています。自分自身、良い状態でプレーでき、チームのために力を発揮できたこともうれしいです。チーム全体としても、来季に向けて良い流れができていると感じています)」
最多本塁打者賞、最多打点賞
山川穂高選手 34本塁打(2年ぶり4度目)99打点(2年ぶり2度目)
山川選手が福岡ソフトバンクへ加入初年度で、2022年以来となる本塁打&打点の2冠に輝いた。開幕戦でオリックス・宮城大弥投手から今季パ・リーグ第1号となる移籍後初アーチ、5月にリーグ最速10号に到達。6月はまさかの月間0本塁打。7月2日に31試合ぶりとなる本塁打が出ると、8月は1試合3本塁打を記録するなど月間11本塁打と大きく巻き返した。リーグ最強打線のチームの原動力となり、優勝に貢献している。
◇山川選手 コメント
「今年は特に苦しんだ印象が強い。ホームランがなかなか出ない時も多く悔しい思いをしつつ、数字的には満足していないですが(タイトルを)獲れたことはうれしく思います」
最多盗塁者賞
周東佑京選手 41盗塁(2年連続3度目)
昨年より5つ増やした41盗塁で2年連続の盗塁王に。主に1番バッターを務めた今季はプロ入り最多の115安打を放ち、出塁率も昨年より上昇。「一塁でも得点圏」と恐れられる俊足をめいっぱい発揮した。
◇周東選手 コメント
「ほっとしています。1年間試合に出られれば(数字が)ついてくるんじゃないかなと思っていたので結果的に(タイトルを)獲れてよかったです」
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