【試合戦評】福田選手の殊勲打で福岡ソフトバンクが劇的サヨナラ勝利

パ・リーグ インサイト

2017.6.25(日) 00:00

昨日は埼玉西武がメヒア選手の逆転2ランなどで接戦を制し、福岡ソフトバンクとのカードの勝敗を五分に持ち込んだ。カード勝ち越しを賭けた今日の試合では、両チームとも外国人投手が先発マウンドを任される。福岡ソフトバンクの先発はバンデンハーク投手。自身の連勝を4に伸ばし、チーム最多の8勝目を飾ることができるか。対する埼玉西武の先発はウルフ投手。今日の試合でNPB通算50勝を達成したいところだ。

試合は早くも1回裏から動いた。先頭の川崎選手が左前打で出塁すると、2番・今宮選手が犠打。2死3塁の好機を作ったところで、今季初の4番に座った長谷川選手が高めのシュートを右前に弾き返し、福岡ソフトバンクが幸先よく1点を先制する。

1点を追う埼玉西武は、3回表から反撃を開始する。1死から8番・炭谷選手が安打で出塁し、1番・秋山選手の中前打で2死1,2塁と、この試合初の得点機を迎えると、続く源田選手が外角151キロの直球をうまく捉えて同点適時打。試合を振り出しに戻した。

さらに4回表にも、1死から5番・栗山選手が四球を選び、2死1塁となったところで、7番・外崎選手が右中間を真っ二つに破る適時二塁打を放つ。埼玉西武が勝ち越しに成功し、続く炭谷選手と1番・秋山選手にもそれぞれ適時打が生まれて、点差は4点に広がった。

しかし、2回以降はランナーを出すもののなかなか得点に結びつけられなかった福岡ソフトバンクが意地を見せる。6回裏に先頭の今宮選手が二塁打で出塁すると、1死から、初回に先制打を放っている4番・長谷川選手が、甘く入った変化球を完璧に振り抜き、右翼席中段に飛び込む2号2ラン。福岡ソフトバンクが2点差に詰め寄り、試合は終盤の攻防を迎える。

埼玉西武の2点リードで迎えた7回裏、ウルフ投手に代わってマウンドに上がった牧田投手に対し、先頭の上林選手が内野安打で出塁すると、続く甲斐選手が犠打を決め、敵失で1死3塁となる。この場面で、9番・高田選手が追い込まれながらも適時打を放ち、試合終盤で福岡ソフトバンクが1点差に迫った。

再び流れを引き戻したい埼玉西武は8回表、先頭の中村選手が安打で出塁すると、続く栗山選手の犠打と6番・メヒア選手の四球で1死1,2塁としたところで、勝ち越し打を放った7番・外崎選手が適時二塁打。これでスコアは6対4と、埼玉西武が再び点差を2点に広げる。

昨日に続いて、埼玉西武は8回裏のマウンドにシュリッター投手を送る。しかし、ここでも福岡ソフトバンク打線が埼玉西武の勝ちパターンに食らい付く。先頭の中村晃選手が四球を選ぶと、2死から代打・デスパイネ選手が安打を放ち1,3塁とする。ここで9番・高田選手がこの試合2打点目、猛打賞となる右前適時打を放ち、再び1点差に詰め寄った。

9回裏、試合は劇的な展開を迎える。1点を追う2死1塁の場面で、打席には代走で途中出場していた福田選手。マウンドには埼玉西武の守護神・増田投手。福田選手は真ん中に甘く入った変化球を捉えると、打球は右翼席に飛び込み、劇的なサヨナラ本塁打。最後まで諦めない姿勢を見せた福岡ソフトバンクが7対6でサヨナラ勝利を決めた。

終始リードされた福岡ソフトバンクであったが、点差を最小に抑えたことが最終回の逆転につながった。敗れた埼玉西武は中継ぎ陣がいずれも失点し、安定した試合運びをすることができず、カード負け越しを喫した。

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