今季中の復帰については「あまり先のことは分からない」
エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、本拠地アスレチックス戦の前にブルペンで投球練習を行い、23球を投げた。右肘靱帯損傷後初めてのブルペン入りで、投手としてのメジャー復帰に向けて一歩前進した形になる。エンゼルスのマイク・ソーシア監督は大谷がブルペン入りする前に記者の囲み取材に応じ、予定の球数を聞かれると「302球だ。来週先発してもらう」とジョークを飛ばした。
二刀流の完全復活に向け、1つ階段を上がった。大谷は速球、カーブ、スライダーを合計23球投げ、故障者リスト(DL)入り後初めてのブルペン投球を締めた。6月8日(同9日)に右肘内側側副靱帯の損傷でDL入りして以来、初めてのブルペンでの投球練習。指揮官は始まる前に「ショウヘイはとても楽しみにしていた」と気持ちを代弁した。
打者としてはすでに戦列復帰しているが、投手としては慎重な道を歩んでいる。7月下旬に投球練習再開の許可が下りてからキャッチボールを始め、ようやくブルペンでの投球練習にたどり着いた。ソーシア監督は「メディカルスタッフの立てたスケジュールに合わせながらやっている。ショウヘイも肘周りの感覚には非常に心地よさと自信を感じているようだ」と話し、順調な回復ぶりを伺わせた。
また、今シーズン中のメジャー復帰登板について聞かれると「オフシーズン前に自分がどういう状況であるかを知ることは、投手にとって安心材料になるだろう」としながらも、「あまり先のことは分からない。リハビリの進捗状況を見ながら、ショウヘイの健康を第一に考えながら、メディカルスタッフと話し合いながらやっていきたい」と明言を避けた。
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