9月25日、エスコンフィールドにて鍵谷陽平投手の引退試合が行われた。鍵谷投手は先発としてマウンドに上がり、2者連続アウトを奪って降板。マウンド上で新庄剛志監督から花束を受け取った。
試合後の引退セレモニーでは、松本剛選手会長、宮西尚生投手、栗山英樹CBO、上沢直之投手、ご家族から花束を受け取り、ファンの前であいさつを行った。以下、あいさつ全文。
「ファイターズ7年半、ジャイアンツ4年半。本当にたくさんの方に支えられ、ここまでプレーすることができました。小さいとき、テレビでジャイアンツの試合を観て、野球を始め、ファイターズが北海道に来て、プロを目指すようになった僕が、ファイターズにドラフト指名され、プレーし、日本一にもなり、ジャイアンツへ行っても素晴らしい出会いと経験をして、今日もう一度ファイターズのユニフォームを着て引退を迎えられて本当にうれしく思います。
うまくいかないことばかりで、苦しかったはずなんですが、今頭に浮かぶのは楽しかった思い出ばかりです。本当に幸せな時間でした。
一つ、僕には目標がありました。入団当初から本当にお世話になり、いろんなことを教えてくださった宮西さん。宮さんよりも長くプレーし、宮さんの引退試合で花束を渡したかったのですが、先に僕が貰っちゃいました。宮さん、すみません。ずっと応援してます。
そしてなにより、今日球場に駆けつけてくれた仲間たち。どんな考え、決断をしても、どんな道に進んでも、いつも七飯から応援してくれた両親。そして、1番近くで支え、どんな時でも味方でいてくれた妻と娘。仲間と家族の存在があったからここまでできました。本当にありがとう。
ファンのみなさま、僕のような選手にいつも暖かい応援とたくさんの拍手をありがとうございました。本当に力になりました。
まだまだファイターズの戦いは続きます。僕もファイターズのために、最後までできることをします。ファンのみなさまも最後まで楽しみましょう。12年間本当にありがとうございました」
あいさつ後には小中高の仲間たちや、大学の先輩である澤村拓一投手(千葉ロッテ)、ファイターズの後輩である上沢直之投手(レッドソックス)、同期入団の大谷翔平選手(ドジャーズ)から、ビデオメッセージが送られた。
続いて鍵谷投手によるラストピッチ。捕手を務めたのは、鍵谷投手と同じく北海道出身で同学年、高校時代にはライバルだった伏見寅威選手。グラウンド上で涙を流しながら抱擁を交わし、最後の1球を投じた。最後はマウンド上でチームメイトによる胴上げが行われ、3回宙に舞った。
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