【試合戦評】先発・涌井投手は7回3失点の粘投。三木選手の4安打2打点の活躍で千葉ロッテが連敗を5でストップ。

パ・リーグ インサイト

2017.6.23(金) 00:00

「日本生命セ・パ交流戦」が終わり、今日からリーグ戦が再開。最初のオリックスと千葉ロッテの一戦は、ほっと神戸で行われる。今日の試合の先発は、オリックスが山岡投手で、千葉ロッテが涌井投手だ。

山岡投手は、先発した6月18日の横浜DeNA戦が、試合途中で雨天ノーゲームとなってしまった。慣れない調整間隔となったが、交流戦後初の試合を白星で飾ることができるだろうか。一方の涌井投手は、前回の登板で5回4失点と崩れた。調子の波を制御しながら、エースらしくチームの連敗を食い止めたい。また、チームには、2014年にオリックスに在籍していたペーニャ選手が合流している。古巣を相手にどのような打撃を見せてくれるかに注目だ。

初回、不安定な山岡投手の立ち上がりを、千葉ロッテ打線がしっかりと捉える。1死から2番・三木選手が二塁打を放ち、続く鈴木選手が四球を選ぶと、4番・パラデス選手のゴロの間に進塁。そして2死1,3塁から、5番・角中選手が先制適時打を放つ。6番・ペーニャ選手も移籍後初安打となる適時打で続いて1点を加え、千葉ロッテが早くも2点を先取した。

しかし千葉ロッテの2点リードで迎えた2回裏、2死から6番・T-岡田選手が安打で出塁。2死1塁の場面で、7番・マレーロ選手が追い込まれながら右翼席に飛び込む同点2ランを放つ。「何とか早いイニングに追い付くことができてよかったよ!」というマレーロ選手の一撃でオリックスが2点を返し、試合を振り出しに戻した。

3回は両投手が3者凡退に抑え、以降は走者を出しながらも要所を締める投球を披露。同点のまま、追加点を挙げられない展開が続く。

再び試合が動いたのは7回表だった。1死から9番・加藤選手と1番・サントス選手が連打を放ち、1死1,2塁の好機を呼び込むと、ここまですでに2安打を放っている2番・三木選手が変化球を捉え、勝ち越しの2点適時二塁打。さらに2死3塁から、4番・パラデス選手も外角高めの変化球をはじき返して1点を追加し、スコアは5対2に。千葉ロッテが試合終盤で3点のリードを握った。

9回表にも押し出し四球などで4点を追加し、試合は9対3で千葉ロッテが勝利。先発の涌井投手は、英二投手コーチが「状態は良くはないね。ランナーの出し方が涌井らしくないしね」と語るように本調子ではなかったものの、7回3失点の粘投を披露し、交流戦終盤から続いていたチームの連敗を5で食い止めた。殊勲打を放った三木選手は4安打2打点の活躍。ペーニャ選手も、2安打2打点と存在感を示した。

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