「日本生命セ・パ交流戦」で3年連続となる最高勝率に輝いた福岡ソフトバンクと、3位で終えた埼玉西武。今日から戦いの舞台を再びパ・リーグに戻し、リーグ2位と3位としての対決が始まる。先発は、福岡ソフトバンクが東浜投手で、埼玉西武が菊池投手だ。両好投手による今日の試合の勝敗は、両先発の出来に左右される可能性が高いだろう。
福岡ソフトバンクは試合序盤から、菊池投手を容赦なく攻め立てる。まずは初回、先頭の川﨑選手の内野安打、2番・今宮選手の犠打、3番・柳田選手の四球で1死1,2塁の好機を演出すると、4番・松田選手が低めの変化球をうまく三遊間に運ぶ先制適時打。
幸先よく1点を奪うと、2回裏にも、1死満塁の好機から今宮選手が適時打を放ち、続く1死1,3塁の場面で、3番・柳田選手が初球を捉えて左中間席に飛び込む3ラン。スコアは6対0となり、福岡ソフトバンクが序盤から6点もの大きなリードを握った。
以降も福岡ソフトバンク打線は攻撃の手を緩めない。3回裏にも8番・川島選手の適時打で1点を追加し、4回裏には3番・柳田選手が、通算100号となる2打席連続の本塁打を右中間席に放り込む。
福岡ソフトバンクの先発・東浜投手は立ち上がりから順調だった。初回と2回表には走者を出すものの、2イニングス連続で併殺打を奪い、ともに無失点で切り抜ける。4回以外は走者を背負う投球だったが、5回表までわずか67球の省エネ投球。しっかりと要所を締め、埼玉西武打線をほぼ完璧に抑え込む。
さらに6回裏には、柳田選手が3打席連続かつリーグトップに並ぶ18号ソロを放つ。交流戦MVPに輝いた柳田選手のダメ押しの一発で、福岡ソフトバンクは6回までに10点のリードを奪い、試合はそのまま10対0で福岡ソフトバンクが勝利した。
先発の東浜投手は埼玉西武打線を123球で0点に抑え、ルーキーイヤーの2013年以来の完封勝利。打っては柳田選手の3打席連続となる本塁打と6打点の活躍で、埼玉西武を相手に完勝を果たした。楽天が敗れたことで、首位とのゲーム差は0.5に。ずっと追い続けてきた楽天の背中が、ついに目の前に迫ってきた。
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