当初は復帰まで6か月の診断も早期復帰、工藤監督「拓也くんの刺激になれば」
10日、福岡ソフトバンクの栗原陵矢捕手が1軍に合流。この日、登録される予定だ。
栗原は、将来の正捕手候補として期待されながら春季キャンプ終盤に左肩を脱臼。3月8日に手術を受けて復帰まで6か月という診断を受けながら、6月には2軍戦で実戦復帰。ここまで2軍戦23試合に出場して打率.302、1本塁打の成績を残している。
長いリハビリ中は「もう1回やらないようにと慎重になっていたところはあります」としながらも、「予定よりも早かった」という1軍にホッとした表情を浮かべていた。
ほかの若手選手とともにアーリーワークで汗を流した栗原は「うれしいですし、気が引き締まります。自分の今シーズンが始まった感じです。元々1軍で活躍していた選手でもないので、アピールして存在感を出すだけ。期待……しましょう、自分に」と語った。
工藤公康監督も「いろんなことを乗り越えて成長する。今後はどうやってケガを防ぐのかとかも考えられるようになる。打撃もいいと聞いているので、少しでも(甲斐)拓也くんの刺激になれば」と、若い栗原の正捕手争い参戦を歓迎する。
開幕直前の絶対的な捕手不足から半年。大竹耕太郎や松本裕樹ら投手陣の若い力同様に、来季以降に向けて貴重な経験を積んでいきたい。
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