シーズン前のイメージとはかけ離れた現実。「悔しさの方が今は大きい」。

パ・リーグ インサイト 岩下雄太

2018.8.8(水) 19:39

千葉ロッテマリーンズ・高濱卓也選手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ・高濱卓也選手(C)PLM

「ファームでこれくらい打たなければいけないと、ずっと思っていました。今の結果に満足しているわけではなく、これが普通だと思ってやっています」。

 千葉ロッテ・高濱卓也選手は、打率.383、3本塁打、10打点をマークした7月の打撃成績にこのように自己評価した。

 春先は一塁での出場が多かったが、6月に入ってからはショートでの出場が増えた。「体のキレはセカンド、ショートだとしっかり動かさないとダメなので、そういう部分では多少の影響があるかなと思います」。高濱選手の出場成績を見てみると、ショートでスタメン出場した試合は、78打数25安打、打率.320と好成績を残している。

「久しぶりに(ショートを)やっているので、体の疲れは尋常じゃないです。ショートというポジションに慣れてくれれば、もっとキレのある動きができると思います」と自信を見せる。

 打撃面では好調を維持しているが、今季は開幕から二軍で過ごす日々が続く。そんな中、ポジションは違うが二軍で汗を流していた伊志嶺翔大選手は、荻野貴司選手の故障で一軍に昇格。少ないチャンスをモノにし、荻野貴選手の穴を埋める活躍を見せている。

 高濱選手は「自分の中ではキャンプからアピールしてオープン戦、開幕という流れでシーズンに入っていきたかった。頑張らなきゃというよりは悔しさの方が今は大きい」と話し、「(伊志嶺選手に)続くぞというよりは、早く呼ばれるくらいの成績を残して、しっかり一軍でやりたいという思いが強いです」と続けた。

 「もっともっと良くならないと、一軍に呼ばれないと思うし、もっともっとやるだけだと思っています」と高濱選手。打って、打って、打ちマクり、一軍に昇格する、その時を待つ。

記事提供:

パ・リーグ インサイト 岩下雄太

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE