【試合戦評】先発の上沢投手は2年ぶりの勝利ならずも、北海道日本ハムが中日との接戦を制す

パ・リーグ インサイト

2017.6.15(木) 00:00

昨日の試合では、延長12回に及ぶ熱戦を制した北海道日本ハム。これで中日とのカードの勝敗は五分となり、勝ち越しが懸かる今日の試合の先発マウンドには、4月21日以来の先発となる上沢投手を送る。対する中日の先発は鈴木投手だ。今季2度の登板で結果を残せず、二軍調整に取り組んでいた上沢投手は、今日こそ「3度目の正直」を示すことができるか。

初回、上沢投手は中日打線を3者凡退に抑える順調な立ち上がり。2回裏は、走者こそ出すものの後続を打ち取り、3回裏、4回裏も3者凡退。対する中日の鈴木投手も制球に苦しみながらも要所を締め、試合序盤は両投手の好投による静かな展開が続く。

試合が動いたのは5回表。1死から2番・松本選手が内野安打で出塁し、敵失で進塁。2死2塁で4番・中田選手が四球を選び、続くレアード選手が死球を受ける。そして2死満塁の好機で、6番・市川選手が2点適時二塁打。上沢投手の力投に応えるように、北海道日本ハムが2点の先制に成功した。

5回裏に8番・松井雅選手の適時打で1点差に迫られるものの、直後の6回表に先頭の中島卓選手が四球を選び、続く上沢投手が初球で犠打を決めて1死2塁に。ここで1番・大田選手が、外角のスライダーを捉えて適時二塁打を放つ。1点を追加してスコアを3対1とし、北海道日本ハムが2点のリードを握った。

しかし、6回裏、5番・ゲレーロ選手と7番・平田選手の適時打で同点に追い付かれ、試合は振り出しに戻る。同点で迎えた8回表、1死から代打・矢野選手と、1番・大田選手が連打で出塁し、ジョーダン投手の暴投で進塁する。この1死2,3塁の好機で、2番・松本選手の邪飛の間に3塁走者の大累選手が好走塁で生還。2死3塁から3番・西川選手も適時打を決め、北海道日本ハムが2点の勝ち越しに成功する。

その裏、ゲレーロ選手の19号ソロで1点差に迫られたが、9回裏は増井投手が3者連続三振で締め、試合は5対4で北海道日本ハムが勝利した。先発の上沢投手は、6回途中3失点で勝ち負け付かず。2015年以来の勝利とはならなかったものの、チームは接戦を制し中日とのカード勝ち越しを決めた。

明日からは交流戦最終カード、東京ヤクルトとの3連戦が始まる。6月23日から再開するリーグ戦に弾みを付けるため、セ・リーグとの対戦で一つでも多くの収穫を得ておきたい。

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